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11/01/2008

Fallout 3 - 飴をやろう

  いやー、面白い。帰宅後、ぶっ続けで4時間程プレイしてしまった。RPGファン、Falloutファン共に満足させるような大作感が漂っているゲームだ。ゲームの作りに安定感がありつつ、驚きやトキメキにも満ち溢れ、センスオブワンダーを刺激させられっぱなし。トキメキが味わえるのは伝説の木の下だけじゃないということを痛感させて頂きました。

  ゲームは主人公が誕生した直後から始まり、キャラクター作成画面に入る。ここではOblivionのようにレース(アジア、ヒスパニック、ネイティブなど)の設定や顔の造形を弄れる。次に、よちよち状態の赤ちゃんとなり、移動操作の習得とステータスの決定を行う。



  次のシーンでは主人公の10歳のお誕生日会が開かれ、みんなから祝福される。幼馴染の女の子も「おめでとう」と祝ってくれるぞ。根暗な人はリアル充実乙と僻みっぽくなってしまう可能性があるので注意が必要だ。ここで悪ガキが難癖をつけてきて、選択肢が表示される。ここは話術の練習シーンのようだ。そして、お誕生日プレゼントにPipboy3000とBBガンをもらい、ゴキちゃん相手に射撃の練習を行う。射撃後はダディと記念撮影。なぜか知らないが、ここで目から汗が出てきた。



  次は青年のシーン。適正試験を受けて、スキルの割り振りをする。試験の結果からオススメのスキルを勧められるが、好きに割り振って構わない。道中で幼馴染のAmataちゃんがバッドボーイに絡まれて困っているので助けてあげよう。

  それから、最後はゴキちゃん退治。ネタバレになるといけないので展開は伏せておくが、Vaultに現れたゴキちゃんをファッキンコックローチし、Vaultから脱出することになる。Vaultから抜け出した後はジョインフリーダムだ。世紀末救世主になるもよし、メルギブソンになるもよし。君の自由だ。



○軽い雑感

  戦闘がターンベースからリアルタイムに変わり、その点を危惧していたがV.A.T.S(Vault-Tec Assisted Targeting System)によってGURPS(Generic Universal RolePlaying System)の特徴を失わずにターンベース性の雰囲気を残すのにも成功していると思う。

  このV.A.T.Sというのは読んで字の通り、照準をサポートするシステムになっていて、いつでもVキーから発動できる。V.A.T.Sを起動させると時間が一時停止し、画面が敵の全体像を映し出した状態になり、各部位を選択して攻撃が行える。各部位には命中率が表示され、この命中率が高いほど命中させやすい。命中率は攻撃スキル、距離、敵の姿勢から算出されているようだ。攻撃を実行するとAPが消費され、むやみやたらなV.A.T.Sの乱発はできないようになっている。

  従来のFPSのように銃撃を行うことはできるが命中率はスキルに依存される形となっているので、照準通りに弾が飛んでバシバシ命中するわけではない。銃のスキルが低い内は特に当たらないだろう。そこでV.A.T.Sの出番となるわけだ。V.A.T.Sが銃のスキルや関係するステータスから命中率を計算し、自動的に射撃を援護してくれるのでFPSが苦手な人でも安心して戦える。

  このゲームはキャラクターのスキルやステータスによって物事が判定されるところが特徴の一つとなっており、見かけはFPS(TPSも可能)でもあくまで本質はRPG。普通のFPSのような戦闘を期待することが見当違いであり、「弾が当たらないからクソ」とかいうやつは旧作で勉強してこいと言いたい。ただし、スキルが50を超えると命中率はかなり向上するので、普通のFPS的に戦うことも可能である。

  旧作と同じく、身体の部位がハジケるようになっている。V.A.T.Sでクリティカルを決めればスローモーションで「あべしっ!」を楽しむことができるぞ。部位破壊、四肢切断マニアに大変オススメだ。

  しかし、V.A.T.Sによって消費したAPの回復速度がかなり速いため、連発できる点が気にかかるところか。メレー武器相手のタイマンなら、V.A.T.S起動→逃げる→V.A.T.S起動でハメ殺せてしまう。また、足の遅い素手ミュータントも同様。



  今回は全てのNPCがフルボイスで嬉しい。NPCのスピーチはスローペースで聞き取り易いのは日本人に有り難い点だろう。サブタイトルを追っていれば、内容が頭に入りやすい。今のところ、旧作のようなクスッと笑うダイアログに出会っておらず、そこが気になるところか。

  テクスチャの解像度が低いのが引っかかるが、廃墟の雰囲気は抜群でFalloutらしいカオスさが滲み出ている。アウトドアの地形はOblivionと異なり、かなり細かく作りこまれている印象。探索していて楽しく、ワクワクさせられる。スーパーミュータントとレイダー達が喧嘩している光景を高みの見物するのも面白い。フリーローミングタイプのゲームにはこういう感覚が大切だよね。



○Fallout度
スキルシステムは旧作をそのまま受け継いでいるが、その他の部分はどうか。

●Pipboy

Falloutのアイドル。今作でも端々に登場。

●Targeted shot

V.A.T.Sで忠実に再現。

●War.War Never Changes.
Falloutの代表的なキメ台詞。今作でもイントロで聞けます。

●双頭牛

放射能の影響を受けた牛。旧作の画像は見つからず。

●Vaultスーツ

今回はVault101バージョン。

●話すグールさん

今回は仲間になるグールさんがいるのでしょうか。

○これまでのFallout日記(基本的にネタバレ)
・Fallout 1 - アルカリイオン水が飲みたくて
・Fallout 1 - ミューたんと夢
・Fallout1 - この世で一番大切なものは
・Fallout 1 - いつだってアウトランダー
・Fallout1 - いざThe Glow
・Fallout1 - 不変の事実だけが追憶を物語る
・Fallout1 - 殴り込み
・Fall Out1 - 最終回:さよならは突然に

・Fall Out 2 - 守るべきもの、失うもの
・Fallout 2 - 冷たくて、暖かいもの
・Fallout 2 - 熱しやすく、冷めやすいもの
・Fallout 2 - 生まれてこのかた聖人一筋
・Fallout 2 - 永遠でいて儚いもの
・Fallout 2 - 偶然を装った必然

Fallout 2はいつかクリアする。いつか。