« 海外から見た日本 | トップページ | GeForce Experience Pack »

08/12/2008

Fallout 2 - 冷たくて、暖かいもの

 今日から夏休みだ、みにゅみにゅぴょーん!(*1)というわけで、放置プレイ中だったFallout 2を再開。前回までの軌跡はこちらを参照のこと。なお、基本的に浜村(*2)120%仕様のため、未プレイの方は注意願いたい。



  長老から課せられた試練を見事に突破し、Chosen One - 選ばれしもの として認められた主人公。伝説的な英雄『Vault Dweller』(*3)の持ち物だったVault 13スーツを身に付け、ようやくGECK(楽園創造キット)探しの旅に出る。しかし、いまは砂漠でオアシスを求める遭難者のごとく手がかりもなければ当てもない。長老によると、西にKlamathという街があるらしいので、とりあえずそこを目指すとしよう。

  その前に、この村で困っている人が居たので手を貸しておく。秩序にして善(*4)の私にとっては当然の行いである。因果応報、良いことをしていれば、必ずどこかで報われるはず。善行を見てくれている人がきっとどこかに居るはずなのだ。窮地に陥ったとき、カルマ(*5)はあなたを泥沼から救い出してくれる。

  困っている住人に話を聞いてみると、愛犬のSmokeが行方不明とのこと。どうやら、Smokeはこの村のWildernessエリアの方へ行ったらしい。だが、そこにはGeckoという爬虫類生物が生息しているらしく、迂闊には近づけないようだ。選ばれしものの実力を舐めてもらっては困る、ということで単身Wildernessへと出発(*6)する。

  Wildernessには確かに爬虫類がうようよと存在している。北西の方から犬の遠吠えが聞こえるので、Smokeもここに居るようだ。Geckoを避けて捜索してもいいが、帰り道にGeckoに捕まってしまうとSmokeに危害が及ぶ可能性がある。安全な道を確保するためにも最低限は掃除をしておく方が無難だろう。手持ちの武器はナイフと肉体のみ。近距離戦で殺(や)るしかない。

  まず、Geckoの傍まで近付き、こちらに気付くのを待つ。気付いた相手が接近してきたところをナイフで切りつけ、また距離を取る。その繰り返しでGeckoを倒していく。これはAG10(*7)のAP10(*8)だからこそ成せるヒット&アウェイ作戦である。ナイフで一回切りつけるのにAP3を消費し、残りのAP7で7歩移動する。すると、相手は7歩移動でAPが尽き、こちらのターンが回ってくるのでワンサイドゲームが展開できる。



  あらかたGecko退治が終わった後、北西の方角へ向かうとSmokeは無事生きていた。「よーし、よし」と動物王国の国王(*9)ばりにスキンシップを行い、飼い主の元へと急ぐ。飼い主は喜んだ様子だったが、報酬はなにもなかった。人生においてこういうことは日常茶飯事だ。だが見返りを求めた打算的な善行ほど愚かなものはない。カルマが上昇し、100Expの経験を積めただけでもよしとしておこう。

  もうひとり、この村には困っている人が居た。村で唯一の医者は、畑に奇妙な植生成物が住み着いているのが悩みの種らしい。核の灰はこんな所にも影響を残す。こちらの頼みも聞くことにする。植生成物は移動ができないため、近付き→攻撃→距離を取る、を繰り返せば反撃はくらわない。しかし、楽に倒せそうな相手だったので反撃覚悟で一気に方を付けることにする。思ったとおり相手は脆かった。

  植生成物を片付けた後、ドクターと話すとまた100EXPを得た。あまり美味しくはないが骨折り損のくたびれもうけより、得られるだけ数倍マシだ。ドクターが傷付いた体を無料で治療してくれたのが有難かった。



  Arroyoの村から出て、西のKlamathを目指す。ようやく旅らしくなってきた。Klamathの位置は地図に表示されているのでワンタッチ移動で楽々到着。街の住人にGECKについて聞き込みすることにしよう。その前に、お宅拝見が先だ。この世界では棚、デスクは宝箱と同義。これからの旅に役立つアイテムを入手できるかもしれない。

  しかし、勧善懲悪な勇者の物語(*10)と違い、この世界では人の家の物を調べようとすると注意される。もしくは問答無用で戦争勃発の恐れがある。そりゃあ他人の家なのだから、不審な行いをしていれば喧嘩腰になるのは当たり前だ。そこだけは注意しながらコソ泥のごとく調べていると、パイプライフルを発見した。あまり性能はよさそうではないが、遠距離攻撃の手段が出来ただけでも心強い。

  GECKについて聞き込みを行っていると、借金に苦しむSulikという男性を発見。外見はこの街に不釣合いで、どこかの部族のような格好をしている。彼によると、350ドルの借金で拘束されている状態らしく、その借金さえ支払えれば自由になれるらしい。空き家を漁ったお陰でちょうど手持ちがあり、彼に親近感が沸いたので助けてあげることにした。すると、自由の身となった彼はこちらの都合がよければお供をしたいと申し出てくる。一人旅は寂しいと感じていた頃だし、仲間になってもらうことにした。



  Sulikが仲間になった!(ここで感動的なBGM)

  Ardinという人妻は夫のSmileyがtoxic caves方面に行ったきり帰ってこなくて心配している。Smileyさんを探さなければ。その前にTrapper Townの北は凶暴なネズミの温床となっており、住人が困っている話を聞いたので害虫駆除することにした。しかし現在、北方面は扉や有刺鉄線で封鎖されている状態。そこで管理人のお爺さんに事情を話し、扉の鍵を頂く。

次回:ネズミ駆除



(*1)みにゅみにゅぴょーん!
  半径50MにKTフィールドを形成する合法ロリ珍獣の合言葉。

(*2)浜村
  関西方面に生息するネタばれ妖怪。

(*3)Vault Dweller
 愛するものや仲間を救うために自らを贄とした英雄。

(*4)秩序にして善
  原語でLawfulGood。アライメントのひとつ。ChaosEvilと対を成す。

(*5)カルマ
  業。Falloutの世界ではいい人度。

(*6)出発
  でっぱつ。死語。うちの姉やレディースは未だに使っている。使用例「よーし、でっぱつするよ!」

(*7)AG
  素早さ。これが高いほどAPも多い。Falloutでは重要なステータス。

(*8)AP
  Action Pointの略。攻撃、移動でそれぞれ消費するAPが異なる。持ちAPがなくなると相手のターンへと移る。

(*9)動物王国の国王
  動物基地外のようなイメージが強いが、素晴らしい随筆家で才人。

(*10)勧善懲悪な勇者の物語
  魔王を倒すという大義名分のもと、平穏な日々を暮らす罪のない人々から金品を巻き上げる盗賊集団の物語。物語ではタンスあさりが定番の光景。