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12/24/2007

Battle for the Pacific感想 - 過ぎ去った時間はもう取り戻せないから

・History Channel: Battle for the Pacific感想

エヴァ漫才を一日十回は再生しているUNKさんです、こんばんわ。ということでBattle for the Pacific感想です。紛れもなくバリューゲー、見紛うことなくバリューゲー。ただ、めちゃくちゃにスカト○と貶す程ではないと言っておきます。グラフィックは十分健闘しているため、見栄えのいい画像を載せたら、本当に魅力的なゲームに映るから困る。


あと数日で2007オワタということで、今年を振り返ってみることにしましょう。今年は魅力的なゲームが大量にリリースされたこともあり、ゲーム脳全開の一年だったような気がします。今年からゲームをクリアした区切りとして感想を書き始め、大抵クリアしたゲームは書いていますので、FPS脳UNK氏の2007年の軌跡は「ゲーム感想の頁」を参照して下さい。

一年で46本の感想。単純計算で8日に1本クリアして感想を書いているペースになります。50本には到達できなかったものの、物臭太郎で三日坊主で長続きしないUNK氏としてはよく頑張ったと言えましょう。また、Thingamablogを使って、日記管理がしやすくなったこともあり、日記の更新ペースは上がりましたし、内容も前よりは少しはマシになったのではないかと思います。もちろん、掲示板の書き込みや訪問して下さる諸兄が居て下さるのが、更新頻度を保てた秘訣に他なりません。ありがとうございます。

2007年はたくさんのゲームがリリースされましたが、コンパチタイトルややっつけ移植が多く、純PCゲームが少なく感じられたのが残念で仕方ありません。これはゲームの内容が押されているという意味にも置いて。傾向として難易度の軟化、万人向けのスタンスが多かったように思います。

一部の人間向けではなく、幅広い層に受けるような作りのゲームの方が全体的な評価としては高まります。そういったタイトルが多かった結果、今年はお祭り的な異様なスコアが氾濫したのではないでしょうか。もちろんメディアの過剰な煽りも影響しているとは思いますが…。そういう面で個人的に世間様とのズレや空隙を感じた部分も少なくありません。

例えばBio Shockなどはその代表例で、洗練され過ぎていて逆に気持ちが悪いと言いますか、強烈なインパクトはなかったように感じます。クリアすると一気にクールダウンし、個人的にいつまでも余韻やインパクトを残すようなゲームではありませんでした。

また、それはCrysisにも同様のことが言え、ナノスーツの効果で強引に軟化を目指し、Far Cryよりもとっつきやすいゲームにはなっていましたが、逆にFar Cryのようなインパクトは得られなかった。もともとFar Cryのリビルド版ということもありますし、ゲーム内容が散漫とした中途半端な作りだったのもあるでしょう。

そんな中、健闘していたのはSTALKERでしょう。大風呂敷広げた当初の構想がどれだけ実現出来たかは疑わしいですが、それでも沢山の魅力が詰まっていたゲームでした。リニアと半リニアを丁度良い配分で分けられたゲームプレイは少しの自由を与え、且つプレイヤーを野放しにせず、引っ張っていく作りになっており、リニアなゲームで批判される部分とノンリニアなゲームで批判される部分をうまく解決していたように思います。ポストアポカリプス漂う退廃的なロシアの世界は強烈で、箱庭世界に引き込まれて、STALKER気分に浸ることが出来ました。もちろん粗い作りの部分もありましたが、ゲームって荒削りな所があった方が記憶に残るんですよね。



一人称視点で描くストーリーテリングにおいては様々な方向性が垣間見れた年でもあり、FPSの“ものかたり”の水準が一気に高まったように思います。前述したBio ShockやSTALKERの叙述トリックには驚かされましたし、You Are Emptyは一人称の物語りとムービーの物語りを効果的に用いてラストの展開へとうまく集約させていました。

その中でも一番際立っていたのはCoD4でしょう。多角的な視点から語られるストーリーテリングを効果的に使い分け、見事なまでの完成度を誇っていました。私は不覚にも涙さえ浮かべる始末、CoD4はCoDシリーズの中で最高傑作と言っても過言ではない出来栄えです。

ということでUNK氏の個人的2007年ベストゲーム。

・STALKER
当初の構想とは程遠いものの、蓋を開けてみればよく出来ていたという驚き。放射能にまみれ、崩壊したロシアを放浪出来る喜びに打ち震えた。追憶を思い返せば、今でも灰の臭いが鼻を掠める。
・STALKER感想

・Call of Duty 4
軍隊を通じて描かれる師弟関係や仲間の絆を強く感じられ、まるで映画のような最期に涙した。展開を見るだけではなく、体験できる点はゲームだけに許された特権。これは決して映画には真似できない。Call of Duty 4はその喜びを改めて教えてくれる。クリアした後の充実感で言えば、今年一番。
・Call of Duty 4感想

・You Are Empty
オーソドックスなシューター、Ifのロシアを彷徨うハードボイルドなスタイルは、Unrealのような昔懐かしい感覚を呼び起こされた。ここだけならば別に絶賛する程ではないが、You Are Emptyが優れていたのはストーリーテリング。プレイヤーが操作する主人公を敢えて描かずに、とある人物の半生をロシアアバンギャルド風なムービーを用いて描いたことで、ラストの展開へとうまく結び付けている点を高く評価したい。エンディングの余韻、締め付けられるような思い、脱力感は言葉に言い表せない。ロシア人の感性に心の奥底を抉られた。万人受けはしないが、一部の人間はハマるという意味において、今年最高のB級ゲー。
・You Are Empty感想


イントロムービー。

・逆に2007年ワーストゲーム。

・Unreal Tournament 3
話題性から言って一番のガッカリゲー。殿様商売っぷりに呆れ果てる。味方は実質役に立たないため、1vs5状態で戦わなければならないシングル、減らされたゲームモード、ONSと変わらないWarfare。2004と代わり映えせず、むしろ劣化しているといった方が的確。グラフィックだけのクソゲーと称するのが相応しい。

マルチはそれを象徴するかの如く、CoD4やCrysisにも及ばない接続人数の過疎っぷり。マルチはグラフィックだけを向上するだけではいけないということをQuake 4からなぜ学ばなかったのか。マルチ主体のゲームとしてまともに機能していないという点から、猛省を促す意を込めて今年のワーストゲーとしたい。Epic、あぐらを掻くのもいい加減にしろ。
来年もこんな感じで続くと思われます。良いお年でありますように。