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12/23/2007

History Channel: Battle for the Pacific - クソミジカスwww

はい、あのCauldronが開発した期待の新作History Channel: Battle for the Pacificの時間です。
なにはともあれ先に言っておこう。

どう見てもバリューゲーです、本当にありがとうございました!


期待に胸を膨らませながらインストール、ゲームを開始したら一瞬で終わってしまった悲劇。エンドクレジットの後にまだ続くのではないかと疑ったが、綺麗サッパリメインメニューへと戻された。時間にしてみれば土曜ワイド劇場からロードオブザリング並みの短さ。

それでも限られた時間内にぎっしり凝縮された満足の行く仕上がりなら問題ないが、内容はとても薄っぺらく、40ドルのゲームとは到底考えられない。20ドルが極めて適当なプライスであろう。これならまだソルジャーオブなんたらの方が時間分は楽しめたように感じられる。



バリューゲーらしい直球のシューターでガンガン進めていけるが、相変わらずヒット感が得られず、敵を撃って倒したという実感が湧かない。ゴアは皆無で、手足が飛ばなければ血も流れない。難易度はかなり低めに設定されており、ソルジャーなんたらのような理不尽なところはないが、逆に歯応えのある部分もなかった。

ミッションに入る前に必ず実写ムービーが流れ、当時のジャパニーズやアメリカンはどうたらこうたらという説明が入る。ゲーム進行は仲間の後を付いていくのがほとんどで、ミッション構成が単純(単調)極まりない。ここが一番の悪点であろう。いわゆる戦争もののFPSの場合、いくら史実に沿っているとは言え、大仰な演出を取り入れるなどしてゲーム展開に緩急を付けているものが多いが、このゲームの場合はそういった演出やミッションが用意されていない。仲間の後を付いていき、わらわら湧いてくる敵を薙ぎ倒しながら、迫撃砲を爆破したり、電線を切るような地味な展開ばかりが延々と続き、見せ方にも工夫が見られない。故に盛り上がりに欠け、無味乾燥なゲーム展開になってしまっている。

History Channelが監修している為か、史実に忠実な展開を意図しているのか知らないが、ゲームとしては娯楽性に足りず、DOSゲー時代のWWIIFPSをやっているような虚しさが付きまとう。MOAやCoDのような娯楽性のあるものと比べてしまうと、あまりにも貧相に感じられて仕方ない。こういうところがいかにも20ドルのバリューゲーム的。



人物や武器の造形はやや時代遅れながらも、環境描写はソルジャーなんたらと同じく高クオリティを保っている(素材を使いまわしてる部分もあると思うが)。特にジャングルは雨と晴れ二回あるのだが雰囲気作りが抜群に良い。だからこそ余計に貧相なゲーム内容に比べて勿体なく感じられてしまう。デザイナーやアーティストは早くよそへ移った方がいい。

硫黄島が舞台ということで、相手になるのは日本軍。もちろん敵は日本語を話す。日本語音声の翻訳はAaron madlon-kayなるプロジェクトが努め、イシカワタクミさんという方が声を担当しているお陰か、話している言葉はまとも。イシカワタクミさんの声に覇気があまり感じられないが、今までの洋ゲーに登場した日本語に比べればマシな方だろう。
「左舷に米軍を発見!」
「やっつけろぉー!」
「助けてくれぇー!」
「やつらぶっ倒した!」

ゲームは2-3時間で終了。ミッションは単調極まりない。実写のムービーと説明及びそれらしい雰囲気を再現しているため歴史勉強の教材としてはいいかもしれないが、一本のゲームとして遊ぶには物足りない。どうみても40ドルのゲームではない。だが「バグで進行できない!」とか「理不尽すぎる!」という部分はないため、20ドルのアーケードシューターとしてならアリかもしれない。その範疇のゲームという認識で。ゲームの感想は後程まとめます。