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04/10/2009
NecroVisioN - まさにダークホース
デモ版では微妙な印象を受けたが、それは内容を誤解していたためだった。遊び方が分かってきてからは評価が一変。とても気に入ってしまった。
本作を楽しむには、まずコンボシステムを覚えなければならない。打撃と銃撃を組み合わせて敵を倒すとコンボが発動(Fury)するようになっており、一定時間だけ攻撃力が上昇する。その一定時間内にもう一度コンボを決めると、さらに攻撃力が上昇。そして、三度目のFury以降、コンボを発動する毎に電撃攻撃が加わる。
いかにしてコンボを発動させ、敵を倒していくか。コンボを積み重ねる毎に攻撃力が高まり、敵を楽に倒せるようになるので、限られた時間の中で効率良くコンボを発動させることが求められる。ここがNecroVisioNの一番重要な点だ。
コンボを発動させずに戦っても別にいいが、時間が長引きがちで爽快感も薄い。自分なりのコンボを構築し、敵を屠っていくのが本作の醍醐味だ。DOS世代FPSに似た高揚感や爽快感が味わえ、昨今のFPSとは一味違ったバトルが楽しめる。
コンボは様々な種類が用意されている。敵に打撃を加えた後に銃で倒したり、近接武器で殴り殺したり、武器を投げつけて倒したり、爆発に巻き込んだりすることでコンボが発動する。コンボはまず始めに「ダッシュで敵に近付いて打撃→こかした所をヘッドショット」をしてから、次のコンボに繋げていくと上手くいきやすい。Ctrlキーの蹴り攻撃、ダッシュ+メレーの薙ぎ倒し攻撃は繋ぎとして役立つだろう。
ヘルスは50%まで自動回復、50%以上はメディキットで回復となる。自動回復の速度はかなり早い。これはコンボシステムを成立させるために回復速度を早めに設定しているのだろう。多少のダメージは気にせずに、コンボ狙いで突っ込んで行った方が良さそうなバランスである。
ただし、敵の攻撃をガシガシ食らいながら進んでいくのは抵抗があるし、あまり気持ちは良くない。本作では銃撃してくる敵が多い為、攻撃を避けにくい。スローモを使ったとしても銃弾回避は無理だ。Painkillerのように打撃中心の敵ばかりなら話も違ってくるのだが…。
Painkillerと同じく、それぞれのレベルにはボス戦が存在する。ボス戦はガチンコ8割、パズル2割ほどで頭はあまり捻らなくていい。Painkillerはパズル要素が強すぎて、銃撃戦が楽しめない部分があった。これくらいの割合で妥当だろう。本作のボス戦はどれも手応えがあり、盛り上がる。
レベル1と2のマップは狭く、オブジェクトがごちゃごちゃしていて引っかかりやすくてイライラする。レベル3ではオープンな場所が多く、ダッシュ多用で敵を薙ぎ倒す展開が中心。それに加えて、ここらへんから武器が充実してきて、戦術の幅がさらに広がってくる。
どのマップにもシークレットエリアがあり、ここにはアーマーやヴァンパイアアーティファクトが隠されている。ヴァンパイアアーティファクトを入手すると最大Furyレベルが上昇し、コンボがさらに強力になっていく。
シークレットエリアには重要がアイテムが隠されていることが多く、出来れば見つけていきたい。しかし、探しにくくて取り逃すこともしばしば。ちなみにレベルをクリアすると、チャレンジルームにそのレベルが追加されて再挑戦できる。
コンボシステムを理解してくると、俄然面白くなってきた。ラン&ガンでトリガーハッピーなFPSが好きな人はハマれると思う。個人的に、久しぶりにワクワクするFPSだ。