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03/11/2009

Dungeon Lords - 平穏なんて幻想

  街を目指して、地下の下水道を通っていく。ここでの厄介な敵はゴブリンの集団だ。タイマンで戦えばザコなのだが、集団で襲撃された場合は苦戦を強いられる。おまけに弓やバリスタ、魔法を使うものも居て、遠くからチマチマと攻撃してくるのが激しくうっとおしい。

  下水道は地上と違い、狭い空間が多いのも困り者だ。Gothic 3のハメ殺しオンパレードとまではいかないが、壁際に追い詰められて集団リンチ殺人事件に発展しそうになることもしばしば。

  ただし、Dungeon Lordsでは追い詰められても頑張れば打開できるので理不尽には感じない。それにポーションガブ飲み作戦が通用するため、ギリギリまで追い詰められてもなんとか持ち堪えられるようになっている。大量に回復ポーションが手に入るので、こういう戦い方を推奨しているのだろう。3Dアクション版Diabloという感じがしないでもない。


 下水道を抜けた先には劇場がある。この劇場には中ボス格のウォートロールが潜んでいた。このウォートロール、見た目通りの強敵だ。今の私では到底太刀打ちできないような強さを誇っており、普通に近接戦闘した場合は瞬殺される。

  別に倒さなくてもいいモンスターなので放置したまま進むのも一つの手だ。しかし、戦術を活かせば勝利を得ることは可能である。

  ウォートロールは巨体なため、部屋の入り口に引っかかりやすい。これを利用してハメることが可能だ。ハメた後は弓でチクチクと攻撃してやればいい。ただし、ハメ状態から復帰する場合もある。そういう場合を考慮すると、一番ベターなのはドア前まで誘導する作戦だ。

  このゲームではモンスターがドアを開けることができない。部屋へ入り、ドアを閉めてやれば、追ってきたモンスターはドア前でうろうろすることになる。これを活かしてドア前までウォートロールを誘導する。そして、ウォートロールの顔がドアからはみ出している状態になればハメ状態は完成だ。あとははみ出た顔に向って弓を射ればいい。普通の大きさのモンスターの場合はこんな戦法なんてできないのだが、巨体のウォートロールだけは特別にこの作戦が通用する。



  そして、ようやくファーグローブの街へと到着。だが、これでのんびりできると思ったら大間違いである。デヴィッド・ブラッドリー氏のRPGはいかなる時も危険が潜んでいることを忘れることなかれ。街に入ったら平和だなんて誰が決めた?

  Dungeon Lordsの世界では街の中でも盗賊に襲われたり、ネズミの大群に襲われることが平気で起こる。安全な場所なんてどこにもないのだ。街さえもダンジョン。さすがダンジョンロードと命名されているだけのことはある。

  街で襲われた場合は衛兵さんが手助けしてくれるため、少しだけゆとりが生まれるのが幸いだ。衛兵さんが自分の仕事(街を守る)をしている点は感心。こういった描写の積み重ねがゲーム世界に確かな説得力を生んでいるのだと感じる。