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11/16/2008

The Swarm - 侵食

・The Swarm Russian Demo

  昆虫エイリアンと戦うサバイバルアクションアドベンチャー。主人公は昆虫と部分的に融合しており、特殊な能力が扱える。その能力を使って戦い、パズルを解いていくことになる。

  武器は近接用と遠距離用に分かれていて、1キーで昆虫ブレード、2キーで銃。銃はアサルトライフルとショットガンが用意されている。アサルトライフルは威力は弱いが集弾率は高く、ショットガンは威力は高いが弾がバラけやすい。人間相手にはアサルトライフル、昆虫にはショットガンが最適か。



  Fキーでサーマルビジョン的な視点へと切り替え。この視点では生命体がオレンジ色に光って表示される。ゲーム中は暗い部分が多く、かなり見辛くなっているので結構な頻度で視点切替を行うことになるだろう。この視点でなければ、いやらしいところに仕掛けられたセンサー爆弾が発見しにくい。

  また、パズルに関わってくる仕掛けはこの視点だとハイライトされる。ゲーム進行で迷った時は視点を切り替えると解決策が見つかるだろう。



  Shiftキーでシールドの使用。このシールドは銃弾や昆虫の放つ玉を跳ね返すことができる。反射した弾を敵にぶつけるとダメージが与えられる。

  セントリーガンに対処する時はシールドを使うといいだろう。ただし、跳ね返す時に多少のダメージを受けるので油断は禁物だ。



  特殊能力を使用するとエネルギーが消費されてしまう。このエネルギーは敵の死体や昆虫の巣らしきものから回復できる。昆虫の巣らしきものからは体力とエネルギーの回復の他に細胞が入手可能で、この細胞を使って各能力を強化が可能だ。

  能力の強化はEnterキーの能力画面から行える。形がバラバラの細胞と細胞をうまく繋げて(Bioshockの配水管パズルのような)、能力アップのマスに繋げさせると強化となる。



  敵は人間と昆虫が登場するが、AIは数年前の出来。人間はこちらを発見しても積極的には攻めず、同じ場所でキャンプすることが多々ある。昆虫は同じ攻撃ばかりを繰り返して単調。昆虫ブレードや銃を使ったアクションは前時代的で古臭さが漂う。

  The Huntと同じく、戦闘部分は改善の余地有りだと感じた。ソ連や北欧系のゲームはグラフィックは時代に追いついているが、ゲーム内容が後追い(というか時代遅れ)なのが今後の課題だろうか。彼らは欧米連中には出せない個性的な世界を作り出すのに長けているだけに、ゲーム内容が引けを取らない出来ならば十分化ける可能性がある。例えばS.T.A.L.K.E.Rのような。

  メインストリームは既に大衆迎合化し、コアゲームの分野にもその波が訪れ始めた昨今。短絡的な快楽へと人々は流れ、それに応えるように各ゲームは安直な方向転換をし、個性は去勢され、無難な内容で無難に楽しめる作品が蔓延している。どこにでもあるようなハリウッド映画的ゲームの飽和。

  もはや私にとっての希望はインディーズ、ソ連や北欧のデバロッパーしかないと感じている。例え洗練されてなくてもいい、ざらついていていいから見たことのないものが見たい。センスオブワンダー、異質な存在への新鮮でいて熱いときめきを感じたい。ロシア系のゲームにはそんな希望が残されている。