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11/04/2008
Fallout 3 - インフレの波に流されて
ミートはとっても可愛いやつだが戦闘中は制御ができないため、マイハウスの番犬になってもらうことにした。HPがゼロになるとほんとに死ぬのか、それとも瀕死扱いになるだけなのか、死ぬ姿を見たくないから試してはいない。だが、たぶん旧作と同じく死んだらそのままという予感がするので置いていく。
仲間の存在は心強いが死なせてしまっては元も子もない。心強さを得る代わりに死のリスクを負わされるくらいなら、心細くても一人で旅をした方がマシだ。何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。友達、仲間、家族、大切な人を守るためには自分の身を危険に晒す必要がある。相反するものを同時に得ようなんて甘い考えはこの世界では通用しない。Falloutシリーズはそんな自然の摂理を教えてくれる。
モイラさんのサバイバルガイド作成を手伝っていたが、そろそろメインも進めておくかというわけでダディ探しを始めることにした。あんまりダディを放置しておくのも可哀想だ。イントロの感動もだいぶん薄れてしまったし。ダディに向ってハイハイしたり、誕生日を祝ってもらったことが遥か昔のように感じられる。私にもそんな時代があったはずなんだよね。
マーカー通りに進んでいるとスーパーミュータントに突然出くわし、焦りながら戦闘態勢に入る。すると、ブラザーフッドオブスチールの連中が加勢して助けてくれた。時系列がどうなっているのか不明だが、Fallout
3でもちゃんと彼らは存在したようだ。お馴染みのパワーアーマーが3Dで表現されていることに感動する。
そんなこんなでメインをグングン進めていると、スーパーミュータント祭りすなわちオンパレード。スーパーミュータントの集団に襲われる事態に陥る。ただし、やつらは懸念していたような最強キャラではなく、今の有り合せの武器でも十分対処できる相手で拍子抜け。
ミニガンを持っているやつは機動性に欠け、ライフル持ちはあまり命中率がよくない。スレッヂハンマーで追いかけてくるやつもカモネギという感じで容易く料理できる。素早く移動して的確にエイミングしてくるレイダー連中よりも弱いかもしれない。旧作の鬼畜っぷりが嘘のような脆弱さだ。ミニガンで即死を決めてくるあいつらはどこに行ったんだ。
旧作でも終盤で発生していたインフレが、すでに起こり始めているようでバランスに危惧を感じる。この先の展開が心配なところだ。旧作に比べて戦闘はヌルくなっているが、これは武器変更や回復が自由にリアルタイムで行えるせいだろう。
旧作はターン性でリロードや武器変更でもAPを消費し、自分のターンで何を行うかが非常に重要となっていたが、今作ではリアルタイム性になっているのでそういう心配がない。手榴弾投げまくり、武器変更しまくりで戦えてしまい、ゴリ押しができてしまう。
また、今作では弾丸や回復アイテムの重量がゼロになっているため、際限なく持ててしまうのも問題点の一つか。旅に出る前にたんまり買い込んでおけば、弾丸切れや回復アイテム切れの心配がない。弾薬と回復アイテムはどれくらい持っていこうかと悩む必要がなくなった。旧作ファンが敢えて今作を叩くとしたら、この辺のバランスだろう。
V.A.T.Sは爽快感のある素敵なシステムだが、全体的にストラテジックな部分が旧作と比べると落ちていて、普通のアクションRPG化してしまっている。
だからといって、私個人としてはクソとかいうつもりはない。ターン性とリアルタイム性は性質の異なるものであり、同じものが再現できるわけがない。旧作のような戦闘に入ると強制的にターン性に切り替わるシステムは3Dゲームで行うと大変テンポが悪そうだ。
今作にもあったBloody
Mess。これは敵が死んだ瞬間に四散するというトンデモPerkだ。ヘッドショットを決めると経絡破孔を突かれたようにして敵が爆発する。素手と合わせれば救世主伝説的な「お前はもう死んでいる」プレイが行えるぞ。V.A.T.Sを併用するとスローモーションで楽しめるので、じっくり鑑賞したい時はV.A.T.Sがおすすめ。