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10/24/2008

Dead Space - キャラクター性の不在

  先人達のアイデアを上手くまとめているゲームだが、それ故に目新しさに欠ける。それに加えて、作品のテーマや世界観自体にもオリジナリティが欠如しているため、掴みどころがないと感じてしまうのだろうか。宇宙ステーションで異形のエイリアン達と戦うサバイバルホラー、もはや語り尽くされた感のあるこのようなキーワードを聞いてもセンスオブワンダーは湧きやしない。

  BioshockはSystemshockを料理しなおしたゲーム内容というのが一般的な見解になっているが、ただの二番煎じで終わらなかったのはダディやリトルシスターといった看板役者の功績が大きいと思う。海底都市で幼女とロリコンおじさんと基地外が戯れているゲーム…これだけでも強烈な個性を放っており、興味を湧かせる。

  たとえば、Half-Lifeといったらゴードンフリーマン・バールのようなもの・HEVスーツとか、Doomといったらサイバーデーモン・ピンキー・インプ・そして地獄行くとか、UnrealといったらSkaarj・XANとか、そのゲーム固有の要素がDead Spaceには足りないのだ。

  Dead Spaceの掴みどころのなさはゲームシステムに加え、キャラクター性(世界観・テーマを含めた)の不在にあるように思えてならない。唯一引っかかるキーワードといえば石村くらいなもので、他はB級映画でよく見る光景に埋め尽くされてしまっている。軟体幼女とか、人外ロリとか、“Dead Spaceらしいもの”が見たい。そのような個性がこの先現れるといいのだが…。モノマネばっかりはいらないんだ。

  ※あらかじめ断っておくと、ロリロリと言っているのは分かり易いように表現しているだけであり、私にはそのような嗜好はあまりないので誤解しないように。単純なロリよりも合法ロリの方が興味がある。