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09/05/2008

イース・オリジン - それは十年前のことであった

  今回の主人公は炎の転校生アドルではなく、二人の異なる主人公が用意されていた。戦士のユニカ、魔法使いのユーゴ。スタート時にどちらかを選択することになる。もちろん、どちらを選んだかは言うまでもない。常識的に考えてモニカ一筋である。

  システムはナピシュテムの匣の流れを強襲しており、今回も爽快なアクションは健在。攻撃の繋がりがスムーズで、ジャンプもキビキビと動き、操作していて気持ちがいい。

  今回はオリジンと名前が付いている通り、イース1以前の物語。舞台は「塔」に絞られているようだ。これまでのシリーズは炎の転校生アドルがイースの世界を旅しながら、各地でヒロインを孕ませるスケールの大きい物語が魅力的だったが、そういった部分がオリジンではスポイルされており、ここが不安要素である。それ故、「塔」にどれだけの変化とバリエーションが含まれているかがキモとなるだろう。焦点を絞ったことで内容密度が濃くなる可能性に期待したい。現在のところ、適度に演出あり、ボス戦ありと飽きさせない工夫が確認できる。

  今回もボスとの戦いは「弱点とパターンを見つけて攻略する面白さ」がしっかり作られており、クオリティには心配なさそうだ。ただ、根幹のシステムがナピシュテムの匣やフェルガナの誓いから大きく変わっておらず、マンネリを感じてしまう節はある。魔法使いのユーゴでは遠距離攻撃によるシューティングゲームのような楽しみ方ができるそうなので、そちらを選んだ方がよかったかもしれない。とは言っても、それぞれの主人公毎にストーリー展開や目的が違うため、結局リプレイすることになりそうだ。

  イース1のモチーフがちらほらと登場する。私がイース1をプレイしたのがもう大分前になるので記憶が曖昧だが、確かこういう要素が過去作にあったなぁという感じ。根っからのファンなら、イースの世界に繋がる類似点を探す楽しみ方もできそうだ。

  今のところ、無意味なレベル上げ作業は強いられず、普通に進めてもボス戦を突破できている。ナピシュテムの匣で辟易とさせられ、投げ出す原因となったレベル上げと行ったり来たりの単調な作業がオリジンでは改善されていることを願う。

  個人的にはメインを進めるだけで、ボスに対抗できうる最低限の経験値が得られ、プレイヤースキルさえあれば突破できるような難易度が好ましい。レベル上げをしていないとボスにダメージすら与えられないという無意味な時間を食われる仕様は勘弁願いたいものだ。

 

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