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09/01/2008

Civilization 4を買ってはいけない

Civilization 4は大変恐ろしいゲームである。

間口の広いバランスと機能美に優れたシステムで簡単にCivilizationの世界へと引きずり込み、プレイすればプレイするほど面白みが広がっていく凝縮された内容の前にしては逃げることもままならない。

その巧妙な手口に誘われた哀れな羊は数知れず。

「あと1ターンだけ」と自分に言い聞かすものの、刻々と過ぎていく時計の針を無視し、ズルズルとプレイを続けて、朝焼けとスズメの鳴き声に愛着を持つようになる。

眠れない夜をいくつ数えても悪夢は終わらず、呪縛から逃れられはしない。

とっつきが良くて、内容が濃いからと言って騙されてはいけない。

Civilization 4の毒牙に捕まってしまったら人生の最後と覚悟しておくこと。

一度始めたら、その後には破滅しか残されてはいない。

倦怠感。
視力低下。
精力低下。
風邪。
頭痛。
睡眠不足。
幻覚。
遅刻。
無断欠勤。
退社。
恋愛破局。
離婚。
引きこもり。

Civilization 4は実生活において、例に挙げたら数え切れないほどの悪影響を及ぼし、プレイヤーは環境や身体をボロボロにされ、社会不適合者に変えられる。

パンを見る度に自給率について考え、ハンマーを握る度に生産率について物思いに耽り、地図を開く度に効率的な外交を思案し、常に頭の中には宣戦布告のファンファーレが鳴り響いて止まない。

仕事中でも、トイレの中でも、お風呂に入っていても、考えるのはCivilization 4のことだけ。

Civilization 4のことしか考えられない人間へと洗脳されるのだ。

そして、夕食を取る時間も面倒臭くなり、ジャンクフード片手にマウスを握る日々がやってくる。

ご飯屑をキーボードの上に落とそうが、コーヒーをこぼそうが、もう知ったこっちゃない。

部屋がゴミ屋敷の様相をしようが、Civilization 4だけをプレイできていればすべてよくなってしまう。

もし、自分にハマリ性や依存症の傾向があると自覚している人はCivilization 4を絶対に買ってはならないし、体験版もプレイしてはいけない。

これだけ注意したのに買ってしまった人は封を開ける前にどこかに捨てるべきだ。

捨てる際は誰にも発見されない富士の樹海のような場所が最適である。

Civilization 4をプレイし、病み付きになりそうな人は今すぐ「私は災いを恐れません」と連呼しながらDVDを窓から放り投げることを薦める。

パッケージは近くの公園で燃やし、罰が当たらないように天へと成仏させるのが望ましい。

そして、もう二度とCivilization 4のことを思い返さないように。

Civilization 4は神のような顔をした悪魔のゲームである。

人生を踏み外したくない人は絶対にプレイしてはならない。