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06/14/2008

Mass Effect - あてのない旅

クリア。終盤の盛り上がり、収束感は素晴らしい。勢いに乗ったままクレジットに入り、心地良い余韻のまま終了。三部作の予定らしいが、一つのお話として完結している。一応、「俺達の戦いはこれでは終わらない」って具合で終わるが、さらなる旅へ出かけるというスタンスなので不満は感じない。うやむやになったまま次回へ持ち越しのような投げっぱなしジャーマンスープレックス臭はなく、用意された謎はしっかり解決しており、スッキリした幕引き。



終盤は重要な選択が多かった。最後までプレイヤーに判断が委ねられ、主人公のシェパードはそれを実行していくに過ぎない。プレイヤーのコントロールにより、物語は紡がれていく。それにより主人公との一体感が生まれ、気持ちよくロールプレイができる。Mass Effectはロールプレイさせることにこだわった正統派RPGだ。

何度も言うが、行き着く結果は同じだとしても、選択できるか否かだけで大きく違う。爆弾のコード、青・赤のどっちかを切らなければならないシーンがあったとする。どっちを切っても爆発するとしても、青か赤か選択ができるだけで没入感は全然異なる。主人公が勝手に判断して、勝手にコードを切っちゃうようなのは愚行に他ならない。そんなのはもはや他人事以外の何物でもなく、ゲームに没入することもままならない。

どこかの国のゲームは見せ場を全部持って行きやがる。プレイヤーができるのは単純作業だけ。主人公が勝手に話を進めて、勝手に行動するような距離感を感じざるを得ないエセRPGはもう結構。田舎のババアみたいな原色の髪色をしたガキが延々と能書き垂れる、昨今のクソオナニームービーゲームは猛省して頂きたい。冗長極まりないムービーの垂れ流しのどこがゲームだ。幼稚な能書きを押し付けけるだけではC級映画以下。エセゲームクリエイターのオナニーでしかない。

 

Mass Effectで唯一残念だったのはサブクエストの作り込みが甘かったことだろうか。惑星探索にしても同じような構造だらけで、メインのミッションに比べると寂しい。箱庭系とは言わないが、もう少し横道に反れた部分の充実をお願いしたい。

でもまぁ、謎が謎を呼ぶストーリー展開には思わず引き込まれ、ロールプレイをさせてくれる工夫が随所に見られた。RPG好きならベストバイの良作に間違いないでしょう。感想は2周目クリアしてからにします。