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05/27/2008

Armed Assault - 世界最強の反戦げいむ

やった。難解そうな任務だったが一つの手掛かりを発見すると、今までの苦労が嘘みたいにすんなり凍解した。目的は装甲車両の破壊。敵は数台のBMPと一個小隊。こちらは5人で、所持品はサイレンサー付アサルトライフルと爆薬のみ。

敵はサーチライト頼みで視界が確保できていない。草むらに身を隠して暗視装置を使ってスナイプしていれば、たった5人でも敵歩兵の殲滅は可能だ。しかし、悩みのタネはBMPだった。我が物顔で戦場を闊歩するやつらを食い止める術が見つからずに、何度も試行錯誤を繰り返した。BMPに気付かれずに至近距離まで近付き、爆薬を設置するなんて荒業を強行しようとしたが、無残にも機関銃の餌食になるだけ。

答えは意外なところにあった。上陸した付近に配備されていたハンヴィー。見張っている敵から奪ったものの、どうせ機関銃しか搭載されてないだろうし、敵に気付かれるだろうということで放置していたのだが、その思い込みが諸悪の根源。このハンヴィーにはグレネードマシンガンが搭載されており、もの凄い勢いでグレネード弾を発射できる。これこそがBMPに対抗できうる確実な手段であり、問題を解くための鍵だった。

BMPに気付かれないように隠れてハンヴィーで移動し、射程距離に入ったら一気にグレネードを叩き込む。そうすると敵さんは慌てて車両から降りてくるので、そこへさらに叩き込めば一網打尽となる。壊れかけのBMPに爆薬を仕掛けて爆破。これで3機を葬った。



しかし、もう一機は明らかにこちらを把握しており、怪しんでいる様子。下手に姿を現すとハンヴィーもろともやられてしまう。少し考えていると、スナイピングしている途中に固定式の対戦車砲を操る敵が居たのを思い出した。そこまでじりじりと匍匐前進し、対戦車砲をBMPに向けて発射。見事に撃破に成功し、ミッション完了。常に柔軟な考え方をして、使えるものは何でも利用しなければ戦場は生きれないのだと改めて思い知らされた任務だった。

一見理不尽にも思える任務だったが、道理はしっかり通っていた。リアリズムに準じた行動が正確に反映されて結果として帰ってくる。それこそARMAが戦場シミュレーションと呼ばれる所以だろう。変に脚色されたりして、有り得ない結果に変換されたりはしない。あくまで理屈に通った真実を描き続けている。だから納得がいく。理不尽だとは思わない。



リアルだろうと、フィクションだろうと別にどっちだって構わない。しかし、道理や理屈が無茶苦茶で、納得のいかない理不尽が私は嫌いだ。例えばタクティカルゲームと謳っているもので、敵がいきなり目の前に現れて「アイシーユー」と叫びながら瞬殺されてしまうのはどうだろう。

今までせっかく戦術を練って、部隊を指揮してきたのに、いきなり敵が沸いて全てがおじゃんになってしまったら。そんなのはタクティカルでもなんでもない。ゲーム自らが戦術性を否定した理不尽に他ならない。

逆にDoomシリーズは敵の沸きを正当化し、ゲームプレイへと見事に昇華させている。悪魔の眷属が地獄の門より突然現れるという設定。これによりインプが突然後ろに湧こうが、サイバーデーモンが目の前に現れようが理屈は通る。合理的であれば疑問も不満も抱くことはない。

しかし、ベガスのテロリストは悪魔でもなければ、ヤードラット星人でもないはずなのに何の前触れも無く瞬間移動を多用する。これは納得がいかない。ベガスを襲うテロリストはヤードラット星人で地獄の眷属です、と説明でもあれば全てが納得のいく話なのにだ。

結論:テロリストが瞬間移動する能力を持っている場合は悪魔か、ヤードラット星人、もしくはそれを説明付ける為の理由を用意すること。