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05/21/2008
Armed Assault - 行こう青空の下
プレイ中のゲームがたくさんあるのに、ARMA Gold買っちゃった。
とっつきは非常に悪いが、理解してくると面白みが段々出てくる。初めは理不尽なミッションの連続に「なにくそ」と憤慨していたが、今やこの理不尽な等身大の戦場こそが心地良い空間すなわちゾーン。
しかしながら、この面白みは軽くプレイしただけでは絶対に伝わらない。トライ&エラーを繰り返し、理不尽に思える任務に葛藤を続け、やがて任務から解放されて訪れるカタルシスを味わった瞬間にようやく面白みが見出せてくる。ここまでのプロセスすなわちラーニングカーブとでも呼ぼうか、これが長すぎる。
独特な間合いによる銃撃戦、一見複雑そうな操作体系。これを乗り越えるのが第一関門。銃撃戦のセオリー、AIの扱い方になれてくると、うまくこなせるようになった実感が徐々に湧き上がり、快感を呼び起こしてくれる。
ARMAの難点は上記のような近寄りがたさにある。OFPをプレイしていない人が、ARMAのデモをやってピンと来るかと言えば疑わしい。キャンペーンをいくつかやって、ようやくつかめてくる感じだ。今まで一歩を踏み出せなかった私が言うのだから間違いない。ARMAを楽しもうとするには、歩み寄ろうとする勇気と少しばかりの根気が必要であり、それがこのゲームにとっての足枷となっている。
ARMAの魅力と言えば、なんといっても行動に幅がある点だ。目標はしっかり定められているが、どう行動していくかはプレイヤーに委ねられている。自分なりの攻略を考え、限られた制約の中から答えを見つけ出していく。この試行錯誤が面白い。
プレイヤーは高性能なスーツを着た超人ではなく、あくまで一介の兵士だ。一般兵士相手でも軽くやられてしまうこともあるし、戦車とバッタリ出会ってしまった暁には一撃で葬られるのがオチ。CoDのような映画的体験ではなく、ARMAはリアルな戦場シミュレーションさながらのバランス。それなのにも拘わらず不利な任務ばかりが降りかかってくる。
しかし、困難極まりない障害も機転と工夫次第で突破が可能だ。無理だと思った局面でも、少し頭を捻れば解決が出来るかもしれない。この攻略性がARMAの面白みと言えよう。そして、AIの不確定な挙動によって、サイコロの振り次第では答えが変わってくる。そのランダムさがリプレイ時に新たな体験を与え、一筋縄ではいかない手応えとなり、何度も楽しめる面白さに繋がる。
雑感としては良い感じ。もっと合わないかと思いきや、意外に自分向きかもしれない。不満点は銃の種類が少ない、動作が重い点。ミッションスタート時に銃を選べるのだが、アサルトライフルがM4やAK47くらいしかない。現実的なチョイスなのかもしれないが、少しばかりの遊びが欲しい。
動作が重いところで30fpsを切る場合がある。オプションを下げてもあまり変化が無い。銃撃戦中に30fpsを切ると辛い。OFPの時もそうだったが、このメーカーのゲームは快適に遊べないジンクスでもあるんだろうか。