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04/26/2008

DIRT - Origin of the Species - なにこの冗談

これは酷い。これまで私はゲテモノも沢山食ってきたつもりだった。しかし、ここまでのゲテモノは未だかつて食べたことがない。いや、有史以来と言った方が適切かもしれないとさえ思う。これは正にカンブリアの悪夢。あの爆発さえ起こらなければ地球は平和なままだった。断言しよう、DIRT - Origin of the Speciesは今までプレイしてきたゲームの中で群を抜いて酷い出来であると。



パッケージを見る限りはなかなか面白そうなゲームだ。あちらのデザインにしては可愛らしい女の子がショットガン片手に、アントライオンをミートにするなんてゾクゾクするじゃないか。

しかし、残念ながら現実はこうだ。



パッケージの女の子の面影はついんてーるしかない。誰だ、この陰気そうな牛は。しかも、音声の質もすこぶる悪い。ノイズがやたらと入っており、ブレスも気になる。

現実というのはいつも非情だ。神木きゅんだって、はーまいおにーだって、いつまでも魔法にかかっているわけじゃない。

現実から逃れることは絶対にできない。いつかは現実と対峙しなければならない時が来る。DIRTはそう言いたいのかもしれない。

 

ゲーム画面に入ると、より一層見つめたくない現実に襲われる。TPSはキャラクターを見せてなんぼ、操作させてなんぼの世界だ。サム・フィッシャーも、ララ・クロフトも、バーコードも、あのアルタイルだって自然な動作を最大限求める為に切磋琢磨している。

しかし、DIRTときたらどうだ。DIRTも同じくTPSだが、肝心のキャラクターアニメーションがまるでなってない。ロボコップのパントマイムでもしているがごとく、ぎこちない動作に見舞われ、操作に快楽性が皆無である。

だが答えを出すのは早計だ。もしかしたらこれは後々の伏線。この少女はアンドロイドやサイボーグの類なのかもしれない。時は正に世紀末、素性の分からない少女とくれば機械仕掛けの伏線も十分有り得る。

レベルデザインは酷い構造だ。あからさまにほぼ一本道。一本道だと感じさせない努力さえ微塵もここには存在しない。レゴブロックが延々と続いていく。もしかしたら開発者の中にレゴブロックフリークが居るのかもしれない。それなら納得がいく。

そのレゴブロックにはテキトーに敵の塊が配置され、キーキー喚きながらこちらへ一直線に向かってくる。彼らはおつむが悪いらしく、壁に激突したまま直進を続けているのが日常茶飯事だ。触覚や目のような該当器官を持ち合わせていないのだろう。それならば仕方ない。

主人公の少女は開始直後から8つの超能力や特殊能力が使えるが、あまり役には立たない。特殊能力を使うのに時間を割くくらいなら、ハンドガンをさっさとリロードした方が適切である。超能力なんてものはいざとなったら役には立たない。近代兵器の方がよっぽど信頼性がある。DIRTは現実主義なゲームなのだ。

開始30分で辛くて投げた。続ける気は毛頭起こらない。今まで散々スカト○だの言ってきたが、これはその域さえ軽く凌駕している。UNKさんのボロクソな感想が読みたいという奇特な人が居れば話は別だが、現時点では積みタワーの最下層に君臨せざるを得ない酷い出来。ひどい言われよう…ヒットエンドラーン。