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04/25/2008
FRONTLINES: Fuel of War - 乱雑無章で品がない
おわた。シングルは7ミッションあり、ひとつのミッションに1時間程度を費やすボリューム。ゲームプレイを例えるならコマコン:レネゲード+レッドファクション2。バランス設計がまるでなっておらず、非常に雑な作り。シナリオにしても、ゲームにしても安っぽくて薄っぺらい内容に終始。
ゲームが始まるといくつかの目標を与えられ、好きな順番で攻略可能。マップのサイズは大きく、オープンフィールドが中心。兵器も用意されており、派手なドンパチを起こしながら進めていける。
タイトルのフロントラインの通り、前線を押し進めていくのがこのゲームの主題。マルチさながらに敵対戦力との激しい前線の状況をシングルでも再現しようとしているのだが、この方法がマズイ。
目標地点の近くには見えない転送装置が配置されており、あからさまに敵がどんどん沸いてくる。絶対にクリアリングしたと確信しているところからも湧いてくる。なにもない空間からとりあえず沸いてくる。
結局、ある地点まで進まなければ延々とスポーンが止まらない。シューティングゲームというより、ランニングゲームと呼称した方が相応しい呆れた展開が巻き起こる。特に後半はその傾向が一層強い。
マルチの再現をしようという意図は理解できるが、その意図に賛同はしかねる。そもそもマルチというのは人間が操作しているからこそ面白い。生きた人との駆け引きを仮想世界で行える点に最大の魅力がある。
それをシングルで再現しようというのは到底無理な話だ。Botの大量沸きで代用したところでオブジェクティブマッチの楽しさを再現できるわけがない。湧いて出たハエを出し抜いたところで達成感や爽快感など得られるはずがないのだ。
FFOWではそのような無味乾燥とした戦いが延々と続く。湧いてくるハエを薙ぎ倒しながら、目標へランニングするだけ。素晴らしい演出もなければ、感動するシナリオもない。
マルチ主体のゲームとしてはしっかりしたシングルプレイを備えているが、その内容はその他のシングルゲームには到底及びはしない内容。シングル目当てで購入すべきではない。
マルチのチュートリアルを十分果たしている点だけは褒められる。BFもこの程度のシングルは用意して欲しい。※あくまでこれはシングルプレイだけに焦点を当てた感想です。
感想を書く気も起こらないので、次のゲームへ。Silent HunterかDiRTの予定。