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04/13/2008

Pathologic - 奇を衒っているとよく言われますふふふー

RPSさんによるPathologicのレビュー記事(全3編)が完成していた。Pathologicの素晴らしさを伝えたいという気持ちが痛いほど伝わってくる記事だ。パート1の記事でものすごく興味を惹かれたが、全てを読むとますます気になってしまった。ロシア人が開発した異様なゲームと聞くと、私のセンサーも敏感に反応せざるを得ない。欧米ではほとんど無名に近いらしいが、本国ロシアでは2005年のベストゲームに選ばれるほど賞賛を受けたらしい。もしかすると秀作You Are Emptyを上回るゲームかもしれない。RPSさんの記事を読んでいて、そんな期待を抱いた。



ということでDemoをプレイしてみた。
・Gamers Hell
・Softpedia
・Fileplanet

Pathologicは主観視点のRPG。開発は奇ゲーTensionを開発中のIce-pick Lodgeが行っている。ゲームの内容は、蔓延していく危険なウィルスから街を救うという、ロシアゲーにありがちなテーマ。主人公は三人用意されており、それぞれ能力が異なっていて、三種三様で独自の物語を持っている。

与えられた時間は12日間。時間はリアルタイムに進行していく。この時間内に与えられたタスクを成功させていくと最終的に街を救えるが、失敗を重ねれば街ともども破滅が待っている。フリーローミングタイプで、街をどう移動しようが自由だ。ただし、汚染地域があり(時間に応じて刻々と広がっていく)、ここは良い装備品がないと通るのは難しいようだ。汚染度を回復するにはドラッグを使用すればいいが、飲みすぎると死を招く。

大抵の人間とは物品交換が行え、店も用意されている。基本的なお金の稼ぎ方は盗賊を倒すこと。悪いヤツを倒すと評判も上昇する。主人公の評判が良いと物が安く購入できるが、逆に評判が悪いと話を聞いてくれないばかりか、住人全員が襲いかかってくることも。

グラフィックの技術は2005年のゲームとしては貧弱。だが、未知のウイルスに汚染されて死んだような街は表現できている。狂気的な空気感には常に不安が付きまとい、異様な恐怖がある。奇妙なBGMもそれに拍車をかけていると言えよう。

ダイアログの量は多く、選択肢も豊富で余計に辛い。RPSさんの所を読むと英訳の質に問題があるらしく、後半に進めば進むほどゲームの状況と同じように崩壊していくとのこと。英語として有り得ない用法や文節が登場するなど、問題は深刻。ロシア語に教養があるなら、そちらでやるべきと仰っている。



デモ版は4日目から始まるのだが、タスクに見事に失敗した。ある程度の英語力(ロシア語力の方がいいか)はないと厳しそうだ。ただ、ゲームに漂う異様な雰囲気や世界観は私好みであり、製品版に挑戦してみようかなと思っている。こういうざらついた質感のカルトゲーは気になって仕方ない。