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02/20/2008

World in Conflict - どうみても良作です、本当にありがとうございました

今日は3ミッションクリアして、次はミッション11。残りは4ミッション(ミッション14で終了)となる。もう少しで終わりと思うと名残惜しい。海外ではメチャクチャ評判が良いだけに、それに倣って褒めるのはなんか気が惹けるが、賞賛されてる理由は理解できるし、悔しいが頷かざるを得ない。

シナリオは今までのペースを落とさず、むしろ勢いを増してグイグイ引っ張ってくれている。続きが見たいという気にさせる説得力のある魅力的なシナリオだ。状況を重苦しい口調で語るモノローグ、一枚絵で展開する兵士とその家族とのダイアログ、パーカー・バノン・ソーヤー3人が登場するカットシーン、3つの手法を用いて、戦争に携わっている者達の物語を描き、WWIIIの舞台を見事に構築している。多角的な視点から、様々な主人公を描いていることで世界のリアリティがさらに増す。一つの視点からしか描かれていなかったら、きっと舞台のスケールはこじんまりとしていたに違いない。

時系列がバラバラに並べられている点は初めこそ戸惑うものの、これらは全て計算づくで配置されており、その効果をしっかり上げている。特に、バノン、そしてソーヤーにおいて顕著だ。過去に遡り、とある事実を後から知らせることで彼らの胸中を想像させ、悲哀をさらにもたらしている。

最初は意識していなかったシーンにも、きちんと含まれた意味があることに気付くと、ボディーブローのようにしてじわじわ効いてくる。これが時系列通りに一気に流れていったのなら、瞬間的な感情の揺さぶりだけで終わってしまっただろう。しかし、時系列をバラバラにして、一度緩衝を置いて考えさせる時間を用意したことで、登場人物の想いをより印象深く表現できたのではないかと思う。もちろんどのエピソードもハラハラドキドキの連続で、退屈なところが一つもない点がWiCの優秀さ。ストーリーの流れを順番通りに見なくとも、エピソードの一つ一つがどれも面白く、夢中にさせる。



いままで難所はあったものの、ゲームオーバーにならずにクリア出来ていた。しかし、New Yorkには初めて苦戦させられた。リトライする事数回である。リバティーアイランドを占拠しているソ連兵を、ヘリを使って殲滅する任務。8分という時間制限に加え、あの小さな島に敵がごまんと居るのが厄介。敵が対空砲をいくつか所持しているため、ヘリをうまく操らないと一気に叩き落される凶悪さ。

小型、中型、大型に分けられているヘリの特性を吟味し、攻め方を考えながら挑戦することでなんとかクリアすることができた。ヘリに対しては中型で、戦車には大型。岸のぎりぎりまで相手を引き付けて一気に叩く。対空戦車には大型ヘリのALT攻撃で瞬殺する。

ようやく戦術ゲームらしい一面を窺えたように思う。いままでは運の要素によって、なんとなくクリアできるシチュエーションが多すぎた。他のRTS(RTT)はどうなのか知らないが、やはり勝ち負けの区別はしっかり付いた方が気持ち良い。理由が分からないのに勝ったり、負けたりするのは気持ちが悪いものだ。

マルチではユニットの関係性が強く現れて、決着が付くと思われるが、シングルはそこまで戦術を深く突き詰めなくてもクリアできる難易度なのは考え物。もう少しシビアに決着が付いた方が個人的には好きだ。現在はノーマルでプレイ。難易度ハードではもっとシビアなことを望む。とりあえずノーマルでクリアしてみよう。