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02/04/2008
Boiling Point: Road to Hell - 旅をするのが楽しくて
はい、今日もお日柄もよくBoling
Point。タクシーをチャーターして、少しばかり遠くまで旅行する。理由は目新しい武器やMOD(性能を向上できる改造ツール)を入手したかったためだ。
現在、M16とAK47を所持しているがミッドレンジ戦でも苦しい有様で、ロングレンジになるととてもじゃないが狙えない。敵は距離が近いとガシガシ当ててくるため、距離を開けて戦ったほうがプレイヤーにとっては有利になるのだが、こちらも狙えなくなるのでは意味がなく、戦いも長期となってしまう。そこでスコープあるいはスコープ付きの装備で命中率の向上を図ろうと決めたわけだ。
とりあえず地図の中部辺りまでタクシーで移動し、それからは徒歩でガソリンスタンド巡り。コロンビアのガソリンスタンドの地下にはなぜかガンショップが用意されている。危険意識なんてまるで眼中にないところは流れる石と書いて流石コロンビアと言わざるを得ない。
2つほど訪れたが品揃えに変化はなく、徒労に終わる。しかし、三件目のガンショップでようやくお目当ての品が見つかった。そこで取り扱っていたのはFAMAS、AUG(スコープ付)。FAMASのゴツイフォルムは好きなのだが、いかんせんこれにはスコープが取り付けられていない。
というわけでAUGを購入することに決めた。値段3600ペソ。政府軍のミッションでお金には余裕があるのでニコニコ現金払い。思わず表に出て試し撃ちしてみたくなる。やはりスコープがあると段違いだ。AUGは5.56mm弾を使用するのでM16は売り払っておいた。AK47は7.62mm弾使用のため、非常用に所持しておく。ゲリラと戦う場合には重宝するかもしれない(彼らはAK47を使用するので7.62mm弾しか補給できない)。
帰りのタクシーを探して道路を歩いていると、抗争へと出くわした。あちらでもこちらでも争いの絶えない国だ。交戦しているのは政府軍とゲリラ達。いつものごとく傍観しながら、政府軍が危なくなってきたら援護射撃を試みる。
すると通りがかった市民やCIAの車にゲリラの撃った流れ弾が当たり、怒った当人達は車から降りて銃撃戦に加わった。争いは三つ巴ならぬ五つ巴へ展開。あちらこちらで悲鳴が上がり、道路はカオスな様相へと変貌を遂げる。しかし、鼻息荒かった市民やCIAはあっけなくゲリラの前に倒れてしまった。
AUGのスナイプ効果でゲリラを殲滅できたものの、政府軍は死傷者多数。そこら中に生々しい死体が散らばっている。まさに宝の山、こちらにとってはむしろ好都合である(こらー)。とりあえず頂くものはすべて頂いておく。おまけにドライバーの居なくなった車が転がっていたので有り難く頂戴。セダンと4WDがあったが、速度や挙動が4WDの方が素晴らしいのでこちらをチョイス。トランクには死体から漁った銃器を載せ、悠々とドライブと決め込こんだ。
政府軍基地へと戻り、銃器を売り払う。街やガソリンスタンドのガンショップよりも、政府軍に売ったほうが高値なのにいまさら気が付いた。武器にもよるが前者が20ペソなら、後者は50ペソの値段設定。2倍から3倍近く異なり、この違いは大きい。今度からは溜め込んでおいて、かならず政府軍に売却することに決めた。
司令官に新しい任務をもらう。今度は遺跡をアジトにしているゲリラを、遺跡ごとブッ潰す任務だ。歴史的遺産を破壊することになんの躊躇いを持たないところは流れる石と書いて流石コロンビアと言わざるを得ない(にかいめ)。
先ほど手に入れた4WDに乗り、目的地の遺跡まで向かう。徒歩の時とはまるで違い、あっという間に到着。改めて文明の進化をまざまざと味わった。徒歩でジャングルを散策するのも情緒があってよろしいが、車の快適性に慣れるともう戻れない。あの頃にはっ!
遺跡にはゲリラがたんまりとたむろしており、難攻不落という言葉が相応しい。遺跡の周囲を回りながら、スナイピングで各個撃破していく。あちらはAK47を乱射するだけで雅がまるで足りていない。「ワンショットワンキルを見せてやる!」とばかりに仕留めていった。
あらかた周辺が片付いたところで今度は遺跡内部へと進入し、中心部を目指す。AK47に持ち替え、見張りのゲリラ兵を薙ぎ倒す。近距離では分が悪いが、なんとか中心部へとたどり着いた。やつらが保管していた爆薬を爆破し、ミッション完了。
政府軍へと報告すると、報酬は2400ペソだった。これでまたショッピングが出来るぜ!
…なんか忘れてません?
いや、Boiling Pointほんと楽しい。不満は昨日の日記に書いた通りですが、それを踏まえても決して悪くはない出来だと個人的には思います。確かにあらゆる所で使いまわしが多く、バリエーションが貧弱ではあるけどコロンビアを悠々自適に暮らすのが楽しい。
死体漁って武器売り払って、MODを購入して銃強化して、敵対勢力を根絶やしにして報酬をもらったりする反復行動が快感なんだ。これはシューティングゲームではなく、ロールプレイなんだと理解すれば、その楽しみに気付いてもらえるのではないかな。銃をバンバンするゲームじゃなくて、コロンビアの箱庭世界で暮らすゲーム。そういう風に見れば悪くはない出来。もう少し反復行動に変化を与える要素、豊かさがあればなお良かったのは確かなんだけど。
後、漠然とした進行のノンリニア系が好きでない人は受け付けないでしょう。娘を救う為になんとかしてお金集めろというゲーム進行ゆえに、自分で遊び方を見つけられないと楽しめない。私はTES2を楽しんでプレイしていた人なので、こういうタイプのゲームには弱かったりする。反復行動も苦痛には感じない。強制される反復行動は苦痛だけど、自ら行う反復行動は楽しい。
ただ、起こした行動がメインストーリーに影響しないのは残念な点。組織間の評判でストーリー自体にも影響があったりすると面白みが増したと思う。現状だと金儲けするだけの手段と化していてもったいない。
今までBoiling Pointは安易にバカゲー、スカ○ロに近似したゲームという印象だったけど、そこまで酷くはないよ。Stalkerがあれだけ褒められているんなら、こっちももう少しは褒めてあげてもいい。Stalkerが目指していたように思えた夢や野望はBoiling Pointの方が実現している。とはいっても、煮詰める前段階という感じで完成は出来てはいないんだけど。出来ないことを見限ってまとめたのがStalkerの成功だったんでしょう。あとはシューターとしての出来。良くも悪くもBoiling PointはRPG的なバランスでシューターには受けが悪い。
Deep Shadowsが開発している次回作、White GoldやPrecursorsにはBoiling Pointに足りなかった豊かさを期待したいよね。Boiling Pointの荒削りなコンセプトだけでも私は十分楽しめているし、これがじっくり中身を作りこまれたらさぞ素晴らしいものになると思います。