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01/25/2008

Specnaz: Project Wolf - 諦めたらそこで終わりだよ



はい、届いた。
やはりDelta Force直系のFPS。しかしながらDelta Force初代にすら劣る完成度で失望を味わう。「べ、べつに期待してたわけじゃないんだからねっ!」であるが、予想を上回るバリュー臭。もう少し体裁が整っているかと思いきやここまでとは。

ゲームタイプはGeroy・Tacticalの二つ用意されており、Geroyの方は単独ミッション型、Tacticalの方は分隊行動でミッションを行うこととなる。つまり一つのキャンペーンで二種類の遊び方が出来るというわけだ。ただ、Tacticalの分隊行動がまともに機能しているかと言えば疑わしく、仲間が命令通りに付いて来ない&移動しないことが多々ある。しかも、敵は一人の相手のみを注視する習性があるらしく、仲間を釘付けにしておくと同じ方向を見つめたまま棒立ちの状態で突っ立っていることも…。その間はプレイヤーの狙い放題になる。なんだこれ。

ミッション前にはブリーフィングが用意され、装備の変更もここで行える。こういうところもDelta Forceライクだ。武器はスペツナズらしいVSSやらGroozaと言った渋い銃器。スコープが付いているが弾道計算が入るため、長距離からのワンショットワンキルが難しい。

二・三発被弾したら死んでしまうところもDelta Forceライク。故に基本は望遠鏡で十分に索敵してからスナイピングしていくスタイルになる。スコープが付いていないAK47の使用頻度は低い。

AIの出来がお粗末。プレイヤーに気付いても同じところで棒立ちしたり、伏せているだけでアグレッシブさに欠ける安っぽい駆け引きが残念無念。敵は敏感なのか鈍感なのかよく分からない索敵能力を持っており、至近距離まで近付いても気付かれないこともあれば、いきなり数百メートル先から気付いて攻撃してくることも。高台に居る敵が気付いていないのに、下に居る敵がこちらに気付いている状態があったりと不条理さを覚える。というか高台が意味を成していない。AIはDelta Force 1以下の知能。ここが改善されればかなりマシになる雰囲気があるのだが…。

グラフィックは古臭い上にやたらと重い。当方の環境で30fps切るところがあり、エフェクトが表示されると動作が一瞬停止することもあった。ドライバのバージョンで改善されるかもしれないが面倒臭いので試さない。
音声がぶつぶつ切れて、カックンカックン動作が引っかかる点はX-FIからHDAに変えることで改善された。



まさに苦行。とりあえず根気で一つミッションをクリアしてみたが、これが後30ミッションもあるかと思うと、先が思いやられる。いつもの私なら当に投げてるはずだ。

しかし、ウクライナのCodename:Outbreakがそうであったように、スロバキアのSpecnazもまたプレイしていけば面白みが理解できてくるのではないかという気がする。後半に改善が見られる可能性もなくはないのだから。早計に結論を出して、Codename:Outbreakのように埋めてしまうのはもったいない。ということで、Stalkerで口直しをしながら徐々に進めるつもり。今のところSpecnazはとてもじゃないが勧められない。


なんとなくゲーム性を理解してきた。匍匐移動時だとスニーキング状態を維持しやすく、おまけに移動スピードも早い。どうやら匍匐で進めて行くのがベターな様子。Far Cryの如く草や茂みにはスニーキング効果があるので、これらに隠れながら進むとなお良い。ただ、インジケーター等がないためにファジー過ぎる。発見されるラインが分かりづらいのが難点。これは経験で慣れていくしかなさそう。

弾道が顕著に低下するために、アクションシューティング性はおのずと低くなるにも関わらず、アクションシューター的なミッション内容なのが歪に思える。バランス的にはタクティカルアクションというより、タクティカルシミュレーションの趣の方が強くないか。

傍に着弾した時の恐怖はかなりのもの。一発でやられてしまうことも日常茶飯事のスペツナズ。命の重みを改めて実感する。このゲームにはセーブが用意されていない。ここも難易度を高めている要因の一つだろう。序盤からフルスロットルで死にまくり。だがそれがいい!このワンテイクに掛ける緊張感は快感以外の何者でもないっ!
※ごめん。セーブあったみたいだ。マニュアルはちゃんと読むべきだと思った今日この頃。というかメインメニューにあるのに気付かないってどんだけー!弁解させて欲しい。うまく紛れてたんだ画面に。巧妙なまでに。これで楽にはなるが、一ミッションにつきセーブ3回までの制限がある。使いどころを間違うとアウチ。しかし、これならなんとかなりそう。

あれだ、Delta ForceよりもProject IGIの方が近い。2ミッション目なんかまさにその構成。20人が見張る砦を落とせなんて難攻不落極まりない。というかProject IGIよりもよっぽど詰め将棋的で難解である。運が良ければ2、3回でクリア出来るかも…そんな絶望的クライシスが漂っている。

Delta Force+Rainbow Six+Project IGI=Specnazだろうか。スロバキアのゲームは難しいと聞くがこれもその一例。だが、だからこそやり甲斐がある。絶対にクリアしてやろうという熱き血潮が煮えたぎるっ!クリア出来たら褒めてあげて下さい。

現在、2ミッション目で苦戦中。Specnazヤバスギ。クリア出来る気がしねぇ。