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01/21/2008

言葉って難しいね

・チャージを爆破するCall of Duty 4日本語版

翻訳の質が問われていたCoD4日本語版。翻訳ミスを通り越したバグのような日本語があることに驚いた。せっかく日本語版を購入して、しっかりゲームに没入出来ると思ってもこのようなミスに遭遇してしまうと一気に興を殺がれるに違いない。

レビューでは“海軍兵”の表記を指摘している。戦争を舞台にしたゲーム故に翻訳の際はそれなりの知識が必要だ。ただ、優先順位としては会話文よりも低くなる。たとえ“海兵隊員”を“海軍兵”と表記しても間違いに気付いたり、引っ掛かりを覚えるのは一部の人間だけだからだ。

“ギガワット”を“ジゴワット”、“ギガモエス”を“ギザモエス”と言おうと、その分野に堪能な者以外は違和感をそれ程感じたりはない(後者はちょっと違うかw)。テクニカルタームはそれらしく伝わっていればいいのだ。

しかし、会話文となるとそうはいかず、日本語として通じないミスの存在は許されない。緊迫した状態が続くCall of Dutyのような作品では特に一字一句に注意が必要だ。熾烈な争いが巻き起こる戦場で「チャージを爆破するぞ!」と言われると思わずズッこけてしまう。「ギャズ、.うか?」なんて日本語として機能していないダイアログはもっての他である。

有志が翻訳しているのではなく、あくまで市販されている製品にこういったミスは頂けない。ゲームの根幹と関係ない場所で評判を落とすのは実にもったいないことだ。PC版の日本語もこんな珍訳で発売されるのだろうか。

ただ、PCゲーム市場は「クソ翻訳するなら発売するな!」というより、「日本語版出してくれてありがとう!」的な雰囲気が強いのが情けないところだ。カプコン(Arx fatalisその他大勢)を筆頭にライブドア(Aqua Nox2)メディアクエスト(Far Cry、The Temple of Elemental Evil)でのローカライズですっかり悪訳にも慣れ親しんだ。7割近くを意味不明な文章が占めるAqua Nox2も感謝の念を抱いてプレイしたのはPCゲーマーの悲しい性(さが)と言わざるを得ない。どんなダメダメでも出ないよりかは出たほうがマシですよね。語学に乏しい者からすると…。