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01/06/2008

Deus EX - 正しい答えは

ようやくオワタ。ものすごーーく長かったが、冗長とは全く感じなかった。ゲームを終えて、気持ちの良い充実感で満たされている。



3つのエンディングを回収。そうそう、そう言えばこんなエンディングだった。Deus Exというゲームそのものを体現しているかのように、はたして3つのうちのどれが正しい選択だったのかは分からない。だが、敢えて言うのならば“3つとも正解たりえる”ということだろうか。しかし、どの選択も道を誤れば破滅へと向かう危険性も孕んでいる。

答えとは結果に到達して初めて明らかになる不確定なものである。ただし、別の選択肢を選んだからといって、望むような結果に行き着くとは限らない。正しいか否かは結局のところ受け手次第だ。悪を滅ぼせば皆が救われるようなことなど有り得ない。というより、それだって悪を滅ぼしている時点で、皆を救うことは絶対に叶わないのだから。

正しいか否かは別として、私が好きなエンディングは“結婚”である。異性と異性が結ばれるシーンというのは神秘的で輝かしい。デントンがプロポーズを受け入れる描写で思わずグッと来てしまった。こういった“結婚ネタ”はサイバーパンクものとしては常套的な手段だが、別にだからと言って悪いとは思わない。そもそも、それを言ってしまえばDeus Exの取り扱っているネタ自体がどれも使い古されたようなものばかりだ。マジェスティックトゥウェルブ、エリア51、イルミナティ…。

Deus Exは模倣だけで終わらせず、これらのネタをうまく絡ませ、独自の解釈を取り入れながら一つの世界を巧みに構築している。ここがなんでもかんでもネタをごった煮しただけのゲームとは違う点だろう。登場したネタの一つ一つに意味を持たせていることで、物語は必然的に説得力を帯び、プレイヤーを惹き付ける。そして、今までのネタふりが最期のオチへとしっかり繋がっていく展開は見事としかいいようがない完璧な仕事ぶりだ。



日本語版はもう手に入らないと半ば諦めていたが、こんな形で日本語環境でプレイ出来るとは夢にも思わなかった。プレイしていない方にも是非挑戦して欲しい、と勧めておく。Deus Exは今からでも十分プレイする価値のあるFPSだ。

HDTPを入れて、リプレイするつもりだったが、お腹一杯になったので別のゲームで腹を減らそうと思う次第。IWに挑戦するのもいいが、久しぶりにThiefをやろうかと候。そういえば、The Dark MODは15日にプレベータ版がやっと公開されるそうで。