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12/05/2007
Soldier of Fortune Payback - また君か
Soldier of Fortune
Paybackオワタ。後半のホテル、駐車場、カジノは地獄。前半なんて甘い、甘すぎる!という理不尽さで、何回瞬殺されたか計り知れない天文学的数値。オウトドアのマップであれば理不尽な湧きに対しても、距離を取って遠距離から攻撃すれば問題はなかったが、近距離戦ではそうもいかない。
出会い頭の一撃ショットガン、グレネードランチャーのバカ撃ち、これらの容赦ない理不尽によってフラストレーションは臨界点突破。避けようがない場所でショットガンやグレネードランチャー一発でやられてしまう脆さは流石に考え物だ。独裁者の好きな言葉を心の中で繰り返し、なんとかクリアまで漕ぎ付けた有様である。何度止めようと思ったことか。粛清…淘汰…重税…抑圧…。
理不尽に拍車を掛けるのは、何と言ってもリーンがないことだろう。SoF2もラストの方は理不尽だったと記憶しているが、リーンのお陰で難所も切り抜けることが出来た。Paybackではリーンがなくなったせいで、どうしても姿を晒す必要があり、これが近距離戦で響いてくる。角をチマチマ移動して、敵の数ポリゴンを撃とうと試みるも、逆にやられてしまうというケースが多い。
また、プレイヤーにとって不利な状況が多いのも考え物。暗闇やオブジェクトで見づらい場所でも、敵は平気でガシガシ当ててくるのは困り者。オブジェクトのコリジョンがおかしい場所もあり、画面では確かに敵に当てているはずなのに壁に当たっている場合もある。敵の攻撃はこちらに届いているのに!だ。
突然の理不尽なスポーンに関してはこのメーカーの特色であり、もはや何も言うまい。
ストーリー展開はもともと期待していなかったのだが、案の定「テロリストの親玉を倒していく」だけの単純なもので面白みがない。カットシーンの会話内容も滑稽。「ぐだぐだ喋ってないで、さっさとヘッドショットしてしまえ」と、つっこみたくなるものばかり。お前ら戦隊ヒーローか、セーラームーンかと。敵の前で舌なめずりするのは二流のやることである。
元々ストーリー展開には期待していなかったのだから別にいいとして、問題はエンディングだ。Chaserをプレイした人は察すると思われる。だが、ネタバレ覚悟で苦言を呈したい。
Chaserの悪夢再びと言うべきか、またやってくれました。お前らエンディングと言ったら、これしかないんかと。クリアした達成感も充実感もまるで得られない愚行。せっかくクリアしたプレイヤーを地獄に叩き落すサディスティックミカバンド。ゲームの内容もサドなら、シナリオもサド。どんだけぇー。だが、そこがいい!というか、誰かCauldronにゲームの終わらせ方を教えてあげて下さい。
グラフィックは軽い上に綺麗。ゲームの内容とは裏腹に、今年発売のゲームとして恥ずかしくないクオリティである。それだけに非常に惜しい、というか勿体無い。このメーカーはChaserもそうだが、グラフィックには定評がある。正直言って、ゲームを作るには欠けているものが多すぎるのだから、ビジュアルコンテンツを製作する方に徹して、他のメーカーにゲーム製作を任した方が上手くいくのではないだろうか。コンテンツ制作に膨大な時間が掛かっている昨今、そういった生き方もある。
バリューゲー覚悟なら、ある程度は楽しめる内容。グラフィックはリッチで、ゴアは豊富にあるが、ゲームの内容はバランス部分で歪。グラフィックに騙された人、SoFの続編と聞いて購入した人はご愁傷様。ただ、個人的にはそれ程悪くない。マゾヒスト的には楽しかったというか、マゾ欲を満たしてくれました。感想は後程書きます。