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11/28/2007

幻も覚めやらぬうちに

・F.E.A.R. Perseus Mandate 感想

はい、今回はFPSやゲーム語りは置いといて短めに。



Portalの感想を書いていて思い出したTrespasser。久しぶりにデモをDLして遊んでみた。昔、遊んだ時は「なんだこのクソゲー」と速攻アンインストールした記憶がある。



先に結論から言っておくと、目から鱗が落ちた。ゲームとして完成度の低い作品を世間がダメだと言うのなら、Tresspasserは間違いなく駄作である。しかし、このゲームに散らばっているアイデアや新しいことに取り組もうという姿勢や努力は評価されるべきだと、個人的には思う。アーティフィシャルライフ、HUBを廃した画面作り、右手のシミュレータ操作(Die by the Swordのような)、物理を活かしたパズルや攻略等…今ではトレンドになっている要素も幾つかある。

98年にこれらを組み込んだ先見性は賞賛に値するが、操作性やゲームシステムは荒々しく、洗練さに欠けているのが駄作という烙印を押された要因の一つであろう。大衆には受け入れられない、人を選り好みする味のあるゲームである。


・右手を自由自在に動かして、物を持ち運んだり、銃撃する。まさにDie by the Arm。非常に操作し辛いが、リアリティは確かにある。

右手をシミュレーションしているかの如く、自由自在に動かせるのが特徴的。Wiiに合いそうな操作体系だ。慣れない内は操作し辛いが、画一的なFPSの操作と違って、物を持ち運んだり、銃を装備するのは新鮮味があり、操作することに新しい楽しさが生まれている。そこらに落ちている木の棒を握って、右から左に振って攻撃したり、石を投げつけたり、高場から物を落として攻撃したりなどは、このゲームならではの戦い方。


・下を向けばおっぱい、おっぱい!ちなみに、これは死んだところ。

下を向けば、腹や足が見えるFPSはあれど、おっぱいの谷間が見えるFPSはそうはない。なんという目の保養。これはFPS史上最高の発明ではないだろうか。FPS業界はもっと「おっぱい」が見えるゲームを開発するべき。

ゲーム中はNOHUB主義が貫かれており、レティクルもヘルスや弾薬表示も一切ない。ただし、分からないまま漠然というわけではなく、ヘルスの状態は胸の刺青がリアルタイムに表し、弾薬は撃つ度に残りを数えることで解決。凝って考えてある。

死ぬと画面は倒れたままで表示され、キーを押さない限り、恐竜に貪られる姿を見られるのも珍しい。自分の身体を巡って、恐竜同士が争うところは、STALKERのようなアーティフィシャルライフの一端が垣間見える。ちなみに、ここでもおっぱいは見放題である。

未完成なものを発表するのは愚かな行為ではあるが、デモをプレイした感じではある程度まとまりがある印象を受けた(デモは短すぎるのでまともに判断出来ない)。操作やゲーム性は、いまプレイしても奇抜でハードルが高いが、一度ハマればクセになりそうなゲームである。入手出来るとしたらEBayくらいだろうか。ゲーム業界は新しいものを売るのに躍起になるのもいいが、古いゲームを容易に入手出来るような販路もきちんと整備して欲しいものだ。