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10/26/2007

Fallout1のハナシ

物語も佳境に入ってきたと見ていいでしょう。心変わりが早く、一つの事になかなか熱中できない私が、ここまで進行した意を察して頂けると幸いです。Falloutに関しては、いままで安易な評価や断言は避け、プレイ日記を淡々と綴ってきました。これにはちゃんと理由があります。

これまでRPGならTQ、Two Worlds、Oblivion等のことを日記に上げる機会が何度かありましたが、いずれも途中で放棄している状態です。神ゲーだの、最高のRPGだの、囃し立てたにも関わらず!です。

もちろんRPGだけでなく、FPSでもファーストインプレッションで過剰に褒めた経歴はありますが…。Bioshockは記憶に新しく、正直「惚れゲー」というほどではありませんでした。安易に口を滑らした挙句、中途半端に褒めすぎてしまった愚行に関して、反省しています。

今回のFalloutではそういった事が無いように、敢えてゲームの評価には踏み込まずに、ネタバレを気にせずプレイ日記を流し書きしています。面白い、最高、神ゲーと発言しているのに、途中で投げるのはあまりにも…ですから。そういういい加減なところは我慢なりません。

ゲームは何時間も費やさなければ終わりは来ませんし、RPGならなおさらそうでしょう。途中で、心変わりがしてしまうことも自然なことです。ですが訂正するのは格好が悪いですし、「過剰に褒めたのなら、せめてクリアぐらいしろ」と猛省を促したくなります。

たとえばエロゲーでもよくあることです。燐月を例に挙げるなら、結衣子さんシナリオと他のシナリオの格差でしょうか。初めに結衣子さんをクリアし(一番興味が無かったから)、燐月のテーマに沿ったシナリオで満足していました。妊娠に失敗した前提とそこから生まれる展開がうまく干渉し合っていましたと断言できます。

ここで自分の中では良ゲー、もしくはそれよりも上の扱いをしていました。人目をはばからず、他所でプッシュしてしまったことを覚えています。これはベストバイだとか、Selenが生まれ変わったとか、言いふらした痛い記憶が。

結衣子さんでモチベーションが上がり、絵が気に入っている(いつもの如く燐月も絵買い)他のキャラにも期待を寄せてしまうのは言わずもがなで、特に、詩乃さんへの期待は高かった。ところが、結衣子さんに比べて他のシナリオの薄っぺらいこと。

他のシナリオは、燐月のテーマを蔑ろにして、「呪い」の設定が必要性皆無。それならばSelenの持ち味である調教ゲーになっているのかと言えばそうではなく、ただの和姦に終わってしまっている。そして、いつものような陵辱性も見られない。期待は脆くも崩れ去りました。

性交渉がもはや愛情表現の記号化になっている美少女ゲームの中で、性行為の本来の意にスポットを当てた着眼点は珍しかったし、ただの孕ませゲーに終わらせず、行為の先にあるものを描こうとした点は偉いと思います。ですが、一番のウリとなるその部分がおざなりになってしまっていたのが非常に残念でした。

これは、初めに持ち上げて、一気に下ろす一例に過ぎません。他にも例は沢山ありますが、いちいち上げる必要性もないでしょう。ファーストインプレッションだけで、安易に評価を下したことを悔いります。燐月に関しては特に。私はそういうことが異常に多い。

ただ、オープニング及び川田まみさんが歌う主題歌に関しては満点に近い点数を上げても良い。個人的には、オープニングの出来だけでも満足していましたし、燐月はどちらかと言えば好きな電子紙芝居です。Eclipseを聞くと今でも目頭が熱くなる。エロゲーで泣いても全然恥ずかしくありません。これは断言できる。

なぜ、こんなことをだらだら書いているのかと言えば、「うちは洋ゲー一筋のサイトではなく、エロゲー寄りの洋ゲーサイトなんですよ」ということが言いたかったから。ぶちあけて言うと、上記の事柄なんてどうでもいいんです。