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12/22/2008

Gothic 3 - オークはお友達

  アリーナでオークに勝利すると仲間にしてくれないかと誘われる。今までカッパーさんのような反乱軍の仲間は居たが、オークのお誘いはなかった。オークが仲間になってくれるとは思いもしていなかったのでこれには驚きだ。さすがフリーダムな作りのGothic 3と賞賛せざるを得ない。

  この世界ではオークに協力して、人間共を奴隷にすることも可能だ。単元的なRPGと一緒にしてもらっちゃ困る。誰が良いやつで悪いやつなのか、どの勢力が仲間で敵なのかを決めるのは自分自身。善や悪の定義なんて見方次第で180度変わる。

  「仲間にしてよ」とお願いしてきたオークの名はトロンポクという。つぶらな瞳が可愛いオークさんだ。消費者金融のCM犬よりもよっぽど可愛い。彼は大きな斧を振り回し、当たり判定が大きい。カッパーさんの剣術よりもよっぽど頼りになる印象だ。

  トロンポクさんを囮にしながら、名無しのおっさんは弓を射る。この戦法は効果的で単独戦に比べると生存率はグンと上昇した。やはり、戦闘する際は仲間が居た方がベターだろう。一人でやるもんじゃない。自殺行為以外の何物でもない。

  現在、世界を踏破すべく、地図上の街を探して歩き回っている。それぞれの街のどこかに落ちているテレポートストーンを入手すれば一瞬で移動が可能になるので、全ての街を巡ってからクエストに本腰を入れるのも一つの手だろう。

  ただ、先に踏破してしまうと「どんな世界が広がっているのだろう」という期待感がなくなり、クエストを作業的に感じてしまいそうなので悩むところだ。底を見てしまうと一気に醒めるタイプの私はそうなる可能性が高い。クエストをほどほどにこなしつつ、気分転換に冒険するくらいのスタンスでないと厳しいか。

  Gothic 3のクエスト管理で素晴らしいのはクエストに関する会話ログは残るが、クエストマーカーが表示されない点だ。「なんでクエストマーカーが表示されないのが素晴らしいの?」と思う諸姉はいらっしゃるかもしれないが、クエストマーカーがあると「どこそこまで行って○○してね」と一から十まで指示されてるようで、私なんかはどうも作業的に感じてしまう。

  確かにマーカーがあるとクエストを進める場合は便利なのだが、その便利さが達成感を奪い、単調さを際立たせるように思う。会話ログから解決方法を推理していった方が達成感やカタルシスは得られるはずだ。マーカー通りに進んでしまうと自分で答えを解いた感動は生まれない。

  もちろん、目標を達成させるためには「どこでなにすればいいのかわかんねーよ」というクエストではストレスが溜まるが、Gothic 3では今のところそのようなことはない。会話中にきちんとヒントが掲示されることで何をすればいいのか明確にしている。

  評判が芳しくなかったのであまり期待していなかったが、オープンエンド系のRPGとしてはよく出来ている。唯一、戦闘のバランスに癖があるところが難点だが、慣れてしまえばこれさえも味の一つに思えてくるのが不思議だ。これは買い被りでは決してない。