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10/15/2008

Deus Ex: Invisible War - 後ろ髪引かれて

 Deus Ex 1と同様にInvisible Warも後ろ髪を引かれるゲームだ。進め方がたくさん用意されており、アイテムも取捨選択しなければならないほど手に入る。解決方法を探っていくのは楽しいが、どれが一番最適解なのかを考え出すと不安に陥る。このアイテムもこのアイテムも欲しいと欲求が生まれ、取捨選択するのが難しい。エーテルもラストエリクサーも最後まで残したまま使わない私としてはなかなか割り切ることができない。

  初めてまだ一時間程度だが、早くもそういった状態に悩まされている。後の展開を知っていれば、どのアイテムが役立つとか、どの選択が一番かは分かってスッキリするのだが、初回プレイはそういう風にはいかない。今回はこの選択をしたが、あっちの選択はどうだったのだろうと考え出すとキリがなくなる。

  これはプレイヤー自身が主人公に成りきって、どう判断していくかを考えなければならないDeus Exシリーズ特有の問題だ。もちろん、その幅広い選択肢こそがこのシリーズの魅力であり、それによって二度三度とプレイしたくなるのだが、初回プレイだけは気持ちの悪い現実的な後悔が常に付きまとうことになる。物事を割り切れる人間にとっては瑣末な問題かもしれないが、残念ながら私はそういうタイプではない。

  また、ストーリーに流されるままだったDeus Ex 1とは違い、Invisible Warでは派閥の要素があるらしく、これもプレイヤーを悩ます要因の一つと言えるだろう。初めのアパートから脱出すると、主人公の属しているアカデミー、Her Holiness、WTOなどから通信が入り、次々と任務の依頼を頼まれる。恐らく、これから依頼内容がバッティングするものも出てくるだろうし、どの派閥に加勢するかも考える必要が生まれてくると思う。

  サイバーパンクをバックグラウンドに持つDeus Exはテクニカルタームが満載で、人間関係や組織などが複雑化しており、情報の洪水に混乱させられている。やはり、特有の単語がバンバン飛び出す話を英語で読むのは疲れる作業だ。やり直しなども含めて、かなり時間を費やしそうな予感がしてならない。