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10/09/2008

Postal 2 - リアクションしてもらえる快感

  火曜日は図書館へ本を返却しに行ったら環境保護団体が図書館に放火して、火事に巻き込まれたり。教会に懺悔しに行ったらターバン巻いた中東ぽい人が殴り込んできて、自爆テロ騒ぎに巻き込まれたり。とりあえず、なにかしらの事件に巻き込まれ、ただではおつかいできないPostal 2。現実世界でも起こりうる、”今そこにある危機”がこのゲームではシミュレートできる。


平凡な日常には興味ありません。
自爆テロ、火事、銀行強盗、銃撃戦に巻き込まれたいのならPostal 2をしなさい。以上。

  なにかしらの事件を起こさせて戦わせようとさせるが、別に戦わずにスルーすることも可能(苦しいところもあるが)な出来事もある。事件に巻き込まれた時にどう対処するかはあなた次第。たとえば銀行強盗に巻き込まれたら、警察と強盗との争いを見守るのもよし、どさくさに紛れて金庫室に忍び込んでお宝を頂くもよし。基本的にジョインフリーダムであり、そこがPostal 2の魅力の一つでもある。

  しかしながら、強制的に戦闘せざるを得ない箇所があるのは残念な点だ。父親の墓にピーピーピーするミッションは、とある場所に拉致られて、そこから逃げ出さなければならないのだが戦闘を避けるのは難しい。もともとシューティングそのものは爽快感に欠け、駆け引き性も低く、あまり面白いものではないため、こういう場面は苦痛以外の何者でもない。ステルスで完全に避けられる選択肢が用意されていればよかったのだが、ゴリ押ししかできないのは短絡的。

  ただ、ここから逃げ出した後が楽しい。デュード氏は拉致された時に変な服装を着せられ、町中の笑いものになる。人々の近くを通ると、みんながデュード氏を見て、腹を抱えて笑うわけだ。このような世界が躍動していると感じられる仕掛けに思わず心を躍らされた。

  プレイヤーに対してNPCが正しくリアクションしてくれるのがなにより嬉しい。家に無断で侵入したら警察を呼ばれ、街中でチャックを開けて歩いているとNPCがキャーと逃げ出す、現実では当たり前の出来事がゲーム中で当たり前に行われていることに感動を覚える。



  自分探しがしたいから旅に出るって?
  キミはそこにいるじゃないか。

  Postal 2には自分という存在を実感させてくれる仕掛けがたくさん用意されている。