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09/27/2008
Crysis Warhead - コンセプトを披瀝した良作
クリア。長さは5時間程度だろうか。Crysisに比べると短いが、内容が凝縮されていて、リプレイしがいのある構成のため、不満には感じない。価格もCrysisの2/3程度であるし。結論から言ってしまうと、大変良かった。Crysisもこのテンションで作ってくれていたらと思わずにはいられないほど。
中盤辺りからエイリアンが登場してくるが、Crysisよりも遊べるものに変わっていて安心した。一部エイリアンがバリアーを張り、集団で協力しながら応戦してくるようになり、ナノスーツ兵との三つ巴戦が展開されることによって戦闘にバリエーションが生まれている。北朝鮮とエイリアンとの戦いが済んだ後に漁夫の利を頂くのも、争っているところに攻め込んでワイワイやるのもいいだろう。
また、ラプターチーム(ナノスーツ部隊)と連携しながらエイリアンを殲滅していくのも新鮮味がある。これらの変化によって、Crysisの時のような平坦な消化戦には感じず、思っていたよりもエイリアン戦が楽しめる作りに変わっている。後半は北朝鮮もエイリアンもわんさか現れることになるが、ナノスーツの機能を活かして戦えば問題のないレベル。というか、これくらい現れないと張り合いがない。Crysisでは戦闘に物足りなさを感じたが、今回のWarheadでは十二分に銃撃戦を堪能できる。
リニアに感じるミッションがCrysisよりも多い。だが、一見リニアに見える中に自由気ままに振舞えるゆとりが用意されているので、やらされている感じは受けない。
例えば、線路を走っていく列車を護衛するシーンがあるのだが、ここでは列車に備え付けられた機銃でバンバン撃ちながら敵に応戦するのもいいし、列車から降りて(放って置いて)敵の陣地を手当たり次第にぶっ壊していくのも自由になっている。この列車にはライフがなく、列車だけ先に進ませてもゲームオーバーにはならない。
レールシューター、箱庭プレイ、どちらでもOKというのは良い改善点だ。Crysisではリニアとノンリニアのミッションがハッキリと分離されていて非難の元となったが、それを考慮した結果なのだろう。Warheadは全体的にリニアさが強めになっているが、進行をプレイヤーに委ねる自由も残していることにより、展開にメリハリを感じつつ箱庭プレイも可能というバランスの良い構成になっている。
自分のスタイルを貫くサイコ、仲間を助けるためには違反も厭わないオニール、軍の規則を第一に考えるエマーソン中佐たちの掛け合いは熱く、それぞれの人間性がしっかり描かれていて、キャラクターに存在感がある。Crysisではそういった部分がいまいち伝わりにくかったが、これはノーマッド視点と客観視点での違いだろうか。少なくとも今回のカットシーンがドラマ性に寄与しているのは間違いない事実だ。
Crysisではグダグダになっていたバランスを上手く再調整して、プラスアルファを加えたWarhead。Crysisを面白いと感じた人なら、Warheadは"買い"でしょう。感想は後でまとめます。
エマーソン中佐はやっぱり榊原良子さんだった。榊原良子さんの声が好きなマゾヒストは必ずプレイしておくべき。あと、中田譲治さんや加瀬康之さんも起用されている。EA
Japanグッジョブすぎるだろ。