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09/20/2008

Mercenaries 2: World in Flames - どこに居ようとあの破壊音は絶えず私の心の奥底に響いてくる

  クリア。あっさりとした幕切れに「えっ、もう終わり!?」と困惑を隠せない。ミッションの内容は最後まで変わらず、単純な破壊系ミッションが占めている。何で壊してやろうかというのがMercenariesの意図するスタンスなのでしょうがないとしても、望むことならミッション毎にもう少しバリエーションが欲しい次第。

  後半は難易度を上昇させるために敵を大量に配置するという大雑把なバランスの取り方で大味さに拍車を掛けている。また、戦闘機が有用すぎるのも考え物。戦闘機の単価は安く、ペナルティも少ない。効率的なプレイを求めると退屈になることが予想されるので、どこまで自制しながら遊べるかもキモとなるだろう。ミッション攻略の効率的な方法を考える人よりも、いわゆる魅せるプレイをすることが好きな人の方が向いているゲームだ。自分だけの破壊美を探求しよう。壊し方は山ほど用意されている。



  フリーローミング系のゲームでありながら、ゲームプレイを破綻させずに上手くCoopを盛り込んだ点は評価したい。技術的なことは分からないが、物理効果アイランド的なこの世界で、よくここまでクライアント同士を同期させたものだと感心する。これまでシングルプレイでは物理効果を採用していても、マルチプレイになると排除されているゲームが多く、物理効果をどうやってオンラインで同期するかが問題となっていた。例えば物理効果が採用されているCoopを挙げるとGRAWがあるが、この場合は戦車が空中を飛んだり、オブジェクトが絶えず頭上から降り注いだりとおかしな現象が多々見られ、ゲームプレイ自体を阻害(場合によっては進行不可)する結果になっている。

  Mercenaries 2はオンラインで鬼門とされてきた物理効果を意欲的に取り入れ、プレイヤー同士でゲームプレイを共有させることに挑戦し、見事に成功している点には新境地を感じられた。Mercenaries 2のCoopは、これがあるのとないのでは評価が180度違ってくると言っても過言ではない程の要素。単調なミッションもCoopでやれば楽しいひとときに変わる。

 

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