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08/31/2008

Civilization 4 - 確かにこれは不眠生成機

 まったりとコツコツプレイできるゲームがしたくて、Civilization 4を購入してみた。噂にはその評判を聞いていたが戦略シミュレーションということで、なかなか手を出せなかった作品である。

  マニュアルの分厚さに思わずたじろぎ、インストールする前から少し憂鬱気分を味わう。100ページをゆうに超える分量は頭に入りそうになかったので、インストール中にパラパラと流し読みして理解した気になる。プレイしている内に、内容も理解できるだろうというのが私の考え。説明書の類はまともに読んだ試しがない。良い製品とは、得てして機能美に優れるというのが自論である。人間でも、ゲームでも、自分の特徴や長所の説明がままならないようなものはそれだけで欠陥品。

  そんな具合で手探りしつつ、軽く遊ぶつもりだったが、いつの間にか6時間ぶっ続けでプレイしているから困る。時間とは不確定なり。いや、時間知覚とは曖昧なものなり。Civilizationが恐れられている理由がよく分かった。確かに、これはハマるゲームだ。止め時がなかなか見つからず、ズルズル続けてしまう典型のようなゲームだ。



  Civilization 4を簡単に説明すると、文明創造シミュレーションだ。紀元前4000年から21世紀までの間、プレイヤーは一つの国家の主となり、他国と戦争や交渉を行いながら、最終的な目標(宇宙船を完成させる、他国を滅ぼすなど)を果たすのが目的となる。

  どういった文明を開花させ、どのような都市を開発していくかは全てプレイヤー次第。ドイツが世界を席巻し、モスクワに自由の女神が建造され、イムホテプが名古屋で誕生する世界だって創造が可能だ。なんたって歴史を紡ぐのは自分自身なのだから。

  ただし、この世界には自分の国以外も存在しているため、国を発展させていく見極めが重要となってくる。文明や工業の発展ばかりを行えば都市の成長も著しく進むが、他国に攻めいれられてはひとたまりもない。簡単に落とされないためには自衛する為の設備や兵力も用意する必要がある。

  このようなジレンマと常に海面下に潜んでいる危険性、1ターンで世界が大きく変わってしまうかもしれない怖さがゲームをズルズル続けてしまう動機となって働く。「あと1ターンだけ…あと1ターンだけ…」というように、気付いたら数時間夢中になってプレイしているわけだ。



  しかも、ゲームをクリアしたとしても、すぐに新しいゲームで始めたくなる。それはプレイスタイルやステージの環境を細かく設定できる柔軟性によるところが大きい。難易度は9種類、ゲーム進行速度は4段階。地図の形は12種類だが、その大きさや気候が変更可能。文明は20種類近くあり、それぞれ指導者によって得られる恩恵が異なってくる。例えば、日本代表の徳川家康なら攻撃志向、組織志向で固有ユニットは侍のように。それぞれの指導者は経済や戦力、宗教や交渉など、得意なものが違うわけだ。

  このようにスタート時に選択できるセッションの幅が広く、それに加え地形はある一定のランダム性が含まれるため、リプレイしても同じ状況になることはまずあり得ない。隣国が攻撃的な国か、それとも社交的な国かだけでも状況は全く違ってくる。これらの偶発性が生む歴史を追っていく&作っていくのがたまらなく楽しい。

  今回はガンジー的人類皆兄弟プレイで、今度はドイツでロシアをメッタ撃ちに…このようなシチュエーションを妄想しながら実現に向けてプレイ中。なかなか上手くはいかないが、それはそれで面白いので一興。今はフリープレイモードしか遊んでいないが、細かく定められたシチュエーションのシナリオプレイなどもあるようで遊び甲斐がありそうなゲームだ。ちょっとこれはマズイのをチョイスしたかもしれない(睡眠不足的な意味で)。