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07/04/2008

カテゴライズの罠

・今また「映画のようなゲーム」の是非を問う?「メタルギア ソリッド 4」レビュー / 4Gamer

精子臭いムービーを垂れ流してプレイヤーがお話に一切関れない自称ゲームはゲームたり得るのかという問いについて、私はMGS4とやらをプレイしていないので言及はしない。本当の意味での「映画的なゲーム」とは映画的な手法を用いながらも体験ができるゲーム(インタラクティブ性の有無)こそがその名に相応しいと思うのだが、この際はどうでもいい。



「MGS4は本当にコアゲーマー向けのゲームなのか?」

4GamerによればCall of Duty 4(そもそもMGS4のレビュー記事でやたらとCoD 4の名前が出てくるのが疑問なんだけど。なにか嫌なことあったの?)でさえも「コアゲーマー向けのゲーム」で、最近では「凄いグラフィックス」はコアゲーマー向けの要素だそうだ。一般的な世間の認識とのズレを感じた次第。

以下、私の疑問を投げかけてみる。
引用は端折っているので原文を読んでください。

映画のようなゲームを遊ぶくらいなら,映画を観たほうがよい!

その通りでしょう。動画でやれることをゲームでやっても意味がありません。ゲームの利点とはプレイヤーが映像に干渉できる点にあります。ゲームでは映像をプレイヤーが動かせ、物語の展開なども変えていくことができます。それこそが映画とゲームの大きな違いでしょう。動画を垂れ流すだけなら映画で十分です。

もちろん,ムービーの出来がいくらよくても,ゲーム部分がおざなりでは問題外だろう。しかし,MGS4に関していえば,そうではない。シームレスにゲームパートとムービーパートを行き来するシステムをとっても,本作におけるムービー部分は「ゲームと一体化」している要素だとは言えないだろうか。

ゲームパート、ムービーパートと分離している時点で一体化しているとは言えないと思うんですけどね。主人公が勝手に行動して、勝手に猿芝居を始めたら、プレイヤーはゲーム世界から除け者にされるしかなく、いくらグラフィックスが優れていようと没入なんて生みません。本来なら一体化とはすなわちゲームパート、ムービーパートを単純に切り離せないシームレスさを指すのではないでしょうか。さらに言うと、そういう映画的なゲームは既に存在しています。

問題は,もはや「ゲームにおけるムービー」の存在自体の是非ではなく,そのムービー(シナリオ)が面白かったかどうかで語られるべきではないかと思う。

問題放棄、論点のすり替えですよね。ゲームとは、ムービーとは…と定義や存在意義の話をしていたのに、面白けりゃいいじゃんで済ませ、問題の解決を見出せていない。思想が日本の政治と一緒ですよ。自分で是非を問うと言ったのならば、きちんと回答するべきでしょう。

そしてその面白いかどうかでいえば,本作のムービーパート(シナリオ)は確実に面白いし,凄いのである。

何が確実に面白くて、凄いのか。この記事から読み解ける人間は居るのでしょうか。仮にもプロならば、その面白さを読者に伝えるべきでは。漠然と面白い、凄いと言っても意味がありません。そんなのはただの個人的な感想であって、商業サイトのレビュー記事としては相応しくないでしょう。

そんなCoD4の最大の魅力とはなにか?  それは間違いなく「演出」にある。戦場の雰囲気,目の前で起こる手に汗握るイベント……作り手側が用意したギミック(演出)をユーザーが享受するタイプのゲームという意味で,実は,MGS4とCoD4の根本的な方向性は,ほとんど同じものだといえる。その演出の見せ方が「一人称」か「三人称」かの違いでしかないのだ。

「一人称」か「三人称」かの違いだけで片付けるのはあまりにも強引でしょう。CoD4はただ演出を見るだけじゃなく、演出の中でプレイヤーが行動を起こすことができる仕掛けがたくさん用意されていた。

ザカーエフのスナイピング、マクミラン大佐の救出シーン、そして最後の締めにしてもプレイヤーが実行できたからこそ垂れ流しムービーゲーとの違いがはっきりしていたわけです。カッコイイシーンを自ら行え、主人公に成りきって一体感を感じられるところに意味があった。ムービーで主人公が勝手にスナイピングしたり、救出したり、敵にトドメを射したりするのとは話が違うんですよ。

三人称的な演出は,映画をはじめ,既存のメディアでも行われていた表現方法である。そういう意味では,一人称的な演出のほうがより「ゲーム的」もしくは「ゲームならでは」と言えるのかもしれない。しかし,本当に一人称的な演出のほうが「上」なのだろうか?  少なくともCall of Dutyシリーズでは,スネークのような人気キャラクターは現れていないし,メタルギアシリーズの人気の源は,三人称的な演出にこそあるのではないか。

つまり、ゲームの表現方法としてはCoD4の方が上になるようです。それと、CoDばかりに拘るのは何か意味があるんですか?

MGS4はまさしく「メタルギア」というジャンルではなかったか。MGS4は,欧米産のFPSともTPSとも違う,独自の様式(秘術)を実現して見せたタイトルではないだろうか。

出た、無意味なジャンル付け。つまり大人の魅力炸裂爆乳女教師軍団 VS 美少女美乳お嬢様生徒会中出し学園戦AVGとかお互いの妻に内緒にしたまま友人に妻を抱かせて自分は友人の妻を抱く秘密の美人妻スワッピングAVGとか、エロゲーみたいなことになるんですね、分かります。

独自の様式ではなく、ごくごく一般的な日本産の様式だと思うのですが違いますか?

少なくとも,日頃PCゲームばかりに関わっている筆者がこんなに「ゲーム語り」をしてしまうほどに,魅力を持った作品であるのは間違いない。

記者の個人的なゲーム語りはされていましたが、MGS4のレビューはおざなりになっていたように思います。ゲーム語りは自分のブログでやって下さい。このレビューとやらを読んでも肝心のゲーム内容や魅力が全然伝わりません。