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05/17/2008
Death to Spies - 奥さんスパイです
ミッション7までクリア。ストイックを追求したシビアなバランスは一貫されており、しっかりと手応えを与えてくれる。
序盤に比べると難易度は下がってるようにも感じられ、とんとん拍子でクリアできている。これは単純にゲーム性に慣れてきただけかもしれないが。
一見不可能に見える任務でも、じっくり観察していれば答えが見つかってくる。この答えを見つけていく過程や試行錯誤がたまらなく楽しい。最近のロシアゲー(東欧)の勢いは本当凄い。少し前までイロモノの宝庫だったはずの国がこのような素晴らしい作品を排出していることに感動すら覚える。
暗殺できない暗殺者ゲーのような見掛け倒しの木偶の坊ゲーが大作気取りの昨今、Death
to
Spiesのような実直で硬派な存在こそ真の救世主すなわちメシア。外見は整っていても中身スカスカの(マルチプラットホームの)大作、垢抜けなさは残るもののガッツリ遊ばせてくれる奇(B級)ゲー。なんとも皮肉な結果としか言いようがない。
ゲームのことなんてまるで知らない商人が無駄に金だけ掛けたハリウッド思考のまがい物よりも、本物のゲームクリエイターである職人が丹念に作り上げた作品を私は選びたい。そうしなければゲーム自体がいずれ破滅してしまうだろう。正しき者に光が当たらない世界に希望はない。
ワイヤー、拳、ナイフ等色々な武器があるが、食器が思いのほか便利だ。皿やコップやスプーンを装備しても怪しまれず、頭にヒットさせれば一撃。わざと壁に投げつけ、注意を引くことも出来るなど使い道が色々とある。
ロシア語版デモのミッションは英語だとスムーズに進むことが出来た。デモの時は変装してもリュックサックを捨てなければバレてしまうことが分からなかったため(注意文がロシア語で表示されるから)、どうしてもクリアできなかった。これタイミングがシビアってレベルじゃないだろ的に憤慨したものの、そこはかとなく惹かれる魅力を感じ挑戦を続けたが、それでもやはり最終的に目標一つもクリア出来ず仕舞いだった。
ゲーム内容を把握し、目標も理解出来る今の私にはちょろいもんだぜ!と思っていたが、3人目の要人で詰まる。1人目はラジオルームに時々訪れる習性を利用して、ラジオルームの入り口にトラップを仕掛けて暗殺。2人目はガードに囲まれた部屋の中に居るが、運ばれていく飲み物に毒薬を仕込んで暗殺。
3人目はにゃんにゃんしているところを暗殺すればいいだけで一番楽なはずなのだが、サイレンサーピストルを用意していなかったが為に苦戦を強いられる。拳で殴ると音でガードが気付く。ナイフや食器を投げて要人を暗殺できても、殺した途端にその恋人が声を立ててしまうし、反撃もされてしまう。
そこで考えた。二人を殺すには一瞬で仕留められる銃が相応しい。しかし、それでは銃声でガードが気付く。そいつらに対処するにはどうすればいいか。ガードは建物の入り口に数人おり、音を立てると一斉に突入してくる。その習性を利用すれば簡単なことに気付いた。
つまり、あらかじめ入り口に爆弾を仕掛けて、要人と恋人を銃で瞬殺する。すると、ガードが何事かと突入してくるが、爆弾が発動して一網打尽。その瞬間に逃走すればいい。
計画はワンテイクで成功。逃走途中に第二波のガードに追われて、銃撃されてしまったがなんとかライフが残って脱出地点まで逃げ切れた。このように創意工夫して解法を探っていくところがDeath
to Spiesの面白さ。