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04/20/2008
Tom Clancy's Rainbow Six: Vegas 2 - カジノどこー
とりあえずACT 5まで。止め時を見つけるのが難しく夢中になる。
基本的なシステムは前作を強襲しており、ほとんど変わっていない。ダッシュが取り入れられ、よりスピーディな行動が可能。衛星?からの探知でマップの構造が把握しやすい。薄板は弾が貫通する。隊員にグレネード投擲の指示が出せる。改良点はこのくらいだろうか。
後はマップが二段構造、三段構造で立体的な空間を意識した作りになっている。ドア二箇所+高所といった複数の場所からの戦術が中心。隊員は下から行かせ、自分は二階から援護していく高低差を活かした攻略が出来る。それによって行動の幅が広がり、Vegasに感じた積み将棋のようなパズル性が薄れている。前作はまず張り付けにされて、そこからどう攻略するかというシチュエーションが多かったが、今作はその限りではなく、アクションシューター性が増量。戦闘の密度も増しており、純粋に銃撃戦を楽しめるが、前作に見られたドラマ性は著しく低下している。
難易度は前作よりもヌルい。スナイパーの命中率は上昇しており、一瞬で抜かれることもあるが、ほとんどの敵は反応が鈍いためにいくらかの余裕が与えられる。これはAIのおつむが弱く、近くによっても気付かないポカのせいが大きい。また、敵のアグレッシブさが増して、行動が激しくなっているが、それが逆に簡単に姿を晒して的になってしまう仇となっている。AIは確実に改良が必要だ。マップに高低差が生まれ、他方から攻めることが可能になっているのも難易度低下の一因だろう。きちんと周りを見渡して進んでいけば、驚くほど容易に進められる。衛星からの探知は構造が複雑になったマップに対しての回答だろうが、やや便利過ぎる感は否めない。
主人公はビショップ。姿形はスタート前にカスタマイズが可能。男性でもいいし、女性でも構わない。ポイントを得ることによって徐々に装備がアンロックされるシステムは個人的には歓迎。前作は初めから全ての武器が扱えたが、結局使わないままのものもあった。アンロックされていくと「新しい武器だ。使ってみよう」という気にさせ、他の武器を使わせる動機付けとしては正しい。前作では武器しか変更できなかったが、今回からは装備品(見た目と防御力)まで変更できるのは望ましい改良点だろう。
ロケーションは工場やオフィスが中心で、前作のインパクトに比べると地味なビジュアル。やはりラスベガスと言えばカジノを連想せざるを得ない。前作はカジノ街以外のロケーションもあったが、最終的にカジノのイメージが強く残った。しかしながら今作に至っては華やかなギャンブル世界の匂いが一切しない。ドラマ性やビジュアルの豪華さで言えば前作の方が一枚上手。
頂けない点は敵のスポーンがさらに露骨になっている点。あからさまに目の前から湧いてきて興醒めする。別にスポーンすることは構わないが、それを感じさせない努力は最低限払うべきだろう。瞬間移動を使えるのはサイヤ人だけで結構だ。
ゲームプレイは改善が見られるが、その他はスケールダウン。言われているように拡張パック、エピソーディックの範疇。GRAW2と同じように堂々と続編の冠を付けるのは違和感を覚える。ですが、まぁ前作が気に入っているのなら楽しめるのではないかと。今のところ楽しくプレイしています。