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04/03/2008

月曜日は魔法使い - いつかスイーツになりたい


届いた。

女性TRPGプレイヤーによる告白録にして、ハウツー本。「美人OLがダンジョン・アンド・ドラゴンズの真実を暴く!」帯からして他のD&D本とは異なるインパクトを放つ。

初めの方を軽くナナメ読み。ネタの濃さがハンパじゃないよ。女性プレイヤーに向けてD&Dの世界を説明するために、テクニカルタームをスイーツ言語(褒め言葉)で噛み砕いて表現しているんだが、ひとつひとつがどれも面白おかしい。元ネタを知っているD&Dファン、もしくはRPGのプレイヤーならクスクス笑いながら読めるはず。

たとえば、ヒットポイントの説明は「結婚式のシーズン、つまり戦闘中にあなたのキャラクターが耐えられる苦痛と悲感の量。あら、何か違う?この数字が大きいってことは、あなたの面の皮がそれだけ厚いということ。この数字が小さいということは、あなたはうお座の生まれか思春期が終わってない、ってこと。D&Dでヒットポイントがゼロになるということは、つまりあなたは羽根布団の下にもぐりこんで『グリース2』を見て、そして再びあなたを愛してくれそうな数少ない男性、ベンとジェリーにべったりしがみついてるってこと。」なんて書かれている。

グリース2が出てきたところで思わず噴いた。士郎 正宗のごとく大量に注釈が付けてあり、登場する用語の意味はなんとなく把握できるようになっているが、やっぱり元ネタを知っているとおかしさも数倍増す。これが女性向きの説明なのかは分からないが。

アライメントの説明では、Lawful - Good(だと思う)のことを「秩序にして善のセレブ」と言っていたり、他にも「真なる中立のセレブ」や「混沌にして中立のセレブ」が登場する。これらがいかにも居そうな人間に例えて表現してあり、なんとなくアライメントのことが理解できちゃう不思議。こういう説明はD&Dのことをしっかり知っておかないとできないことだ。著者のシェリー・マザノーブル氏のD&Dに対する愛情が伝わってくる。

洒落が随所に効いていて、楽しく読めそうです。