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03/22/2008

GENERATION XTH - エターナルフォースブリザード相手は死ぬ

・GENERATION XTH 起動チェック版(体験版)

各所で色んな意味で話題になっているXTH(エクス)シリーズ最新作。ゲームシステムは古典的Wiz及びWiz外伝を強襲しているが、ストーリーや世界設定がファンタジーから逸脱して学園モノというのが風変わり且つ、いかにも日本らしい点である。

Wizに学園モノって…その発想は無かったわ。Wizに親しんだ外人さんも「日本人ってなんてCrazyなんだ」とお思いのことでしょう。しかし、本家Wiz的に考えればアリな選択肢であり、なにも不自然なことではない。たとえば日本では親しみのない後期Wizからはファンタジー世界からブッ飛んで、スペースオペラが舞台となり、ビームが飛び交う世界に変わってしまった。

だが、剣がビームライフルになり、魔法が科学へと転換されたとしても、それは紛れもなくWizなのである。むしろ、こうした古今東西の文化をチャンポンにする感覚がWizの持ち味と言っても過言ではなく、その片鱗は初代本家版からも窺わせていた。だから別にWizが現代世界で学園モノしようと不思議ではないのだ。

Wizで学園モノと聞いて、「エーッ」と思う人はWizのことを曲解しているに過ぎない、愚かな日本人なのである。「Wiz」=「ダンジョンを探索するハイファンタジーRPG」の認識で止まっているのは日本人くらいなものだ。

なお、G-XTHの公式では3Dダンジョン探索RPGのジャンルのことを「Might and MagicやWizardryに代表されるゲームジャンルで、世界三大RPGとも呼ばれ、今日の多くのゲームがこれを辞典にしています。」と説明しており、少しズレてるような感じがする。Wizは百歩譲るとしても、M&Mがダンジョン探索RPGというのはいくらなんでも横暴が過ぎやしないか。そもそもこの説明文も日本語的におかしい雰囲気がぷんぷんする。私なら「世界三大RPGのひとつ「Wizardry」に代表されるゲームジャンルで、今日のゲームの礎になっています。」ぐらいに留めておくのだがどうか。原文だと何が世界三大RPGなのかが分からず、WizとM&Mの二つしかタイトルを挙げていないから三大の言葉を出すのもおかしい。



G-XTHの世界では、異形と呼ばれる怪物の脅威に晒されている。これらに対抗できるのが特務隊エクスすなわち主人公たち。彼らはコードライズという具現化能力を用いることで異形と互角に戦うことができる。いわゆる女神転生やペルソナのような能力である。オープニングから、このような中二全開シナリオが展開していく。

ゲーム画面に入ると、校長先生からメールが入る。異形が出ると噂の公園に来て欲しいとのこと。校長先生からメールが送られてくるのもそうだが、危険な公園に誘う趣旨の内容から言って怪しさ全開。有無を言わずにノコノコ行ってしまう主人公もおかしい。正気を失っているか、生まれ持って純粋な人なんだろう。いかにも勧誘セールスに引っかかりそうな類である。

 

公園では案の定、怪物が現れるが、ツインテールの美少女アリスちゃんに助けてもらう。いかにも気が強そうで、ツインテールということからツンデレ要素がありそうだ。彼女がなんと特務隊エクスの隊長らしい。えー。

その後、学園に戻り、特務隊エクスについて説明を受ける。なんでもこの学園の校長が政府の要人で、特務隊エクスを組織しているCPOの局長らしい。この学園怪しすぎるだろJK。某学会とか、左寄党とか、宗教とか、そんな胡散臭い雰囲気がぷんぷんするぜー。それを聞いて、驚かない主人公。選ばれた人間とかでそのまま特務隊エクスに入隊してしまう。わー。

 

特務隊エクスに入隊し、コードライズを覚えた主人公たち。さっそくパーティーを編成する。キャラクターのバリエーションが男、女で一つずつしか用意されておらず、もしかして私達クローン人間なの?と疑問を抱いてしまうが、これは体験版だから仕方ないのだと納得しておこう。しかし、あらゆるキャラクターの目が離れすぎていて、生理的に気持ち悪いのはなんとかならないのか。ハイヒー○モモコだってもう少しマシだろう、これではウーパールーパーすなわち爬虫類である。登場人物たちも異形なのかと疑いたくなる。

パーティーを編成すれば、次はダンジョン探索だ。異形が出没するというなんたらビルへ出動する。ここからはいわゆる3Dダンジョン風で進んでいく。動作は軽快でサクサク移動。ここに現れる敵は弱く、攻撃だけで倒せる。やつらは時々、宝箱を落とす。トラップが仕掛けられていることがあるので、トラップ解除はしておくべき。

通路を進んでいる最中に第六感が閃いて、「何かがありそうだ」とメッセージが表示されたら、壁に向かってサーチの呪文を唱えてみよう。隠された扉が発見できる。

少し進むと、強そうな敵が現れ、アリスちゃんが助けてくれる。そして、刑事のふわさん(誰かまともに色を塗ってあげてください)も登場。後はビルから脱出して、結果を報告したらゲーム終了となる。

 

発売は春。3Dダンジョン探索の類はあまり好きではないが、ネタ的に面白そうなので買ってもいいかなという状態。