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02/28/2008
Penumbra Overture: Episode One - さよならアカレンジャー
クリア。ボリュームは低価格なゲームらしく3時間程度。話はブツ切りで次章に持ち越し。エピソーディックゲームなのでこういうのは野暮かもしれないが、EP1単体では消化不良が否めない。
ADVゲームではパズルの提供がヘタクソで不親切故に難しいものがあったりするが、これは進行誘導が上手。随所に地図を配置しているのもそうだし、主人公の独白で情報を提供して、次のステップへと導いている。下らないフラグ立て要素を感じるところはなく、パズルの内容にしても、ゲームの進行にしても合理的な作り。
私はADVゲームが苦手だがイライラすることはなかった。これは上記のように理路整然とした作りだったこともあるし、オートセーブポイントが細かく区切られていて、リトライが容易だったのも大きい。Penumbraでも一撃死や強制イベントもあるが、すぐ前からリトライが可能になっていることもあり、かなり前に遡ってやり直したのに解決方法が分からずに堂々巡りでフラストレーションが臨界点を突破するなんてことが発生しにくい。こういう系統のゲームには理不尽、不条理が付き物だが、本作では排除されており、純粋にパズルゲームとして解いていく過程が楽しい。このスタンスは最後まで貫かれている。
ただ、提供されたキーを組み合わせるのは結構難しい(※苦痛には感じない)。ノートをしっかり読んでいないとクリア出来ないところが多く、少しばかり悩んでしまった部分もある。拾ったノートに答えが書いていることもあり、必ず目を通しておくことが必要。英語を見るとあうあうあーになる人にはちょっと辛いかもしれない。
恐怖感は徐々に薄れてしまった。序盤は敵(犬)の存在が脅威に感じられたが、対処法が分かってしまうと恐怖が激減。しかし、倒せないとか、強すぎたりするとストレスも溜まるだろうから、ここのバランス取りは難しいか。それと、演出の方法が序盤はプレイヤーに想像させるタイプだったのに対して、後半では露骨にお化け屋敷的なB級演出になってしまったのが残念なところだ。じわじわくるサイコロジーな感覚が最後まで持続されていなかった。
エピソーディックゲームの失敗点に挙がる中途半端さは本作でも拭えない。Black
Plagueは購入してあるので、それと合わせて一つの感想にまとめようかと思います。