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02/17/2008

World in Conflict - 今度は戦争だ



はい、ということでWorld in Conflictである。期待通り楽しめている。ぶっ続けでキャンペーン6(12まであるらしい)まで進めてしまったことからも、その夢中っぷりが想像できるだろう。昨年のベストゲームに挙げておくべきタイトルだ。最近FPSにばかり傾倒し過ぎていたこと、自身のアンテナの低さを悔やむばかり。

World in Conflict(以下WiC)はRTS(Real-time strategy)に分類されているが、さらに細分化するとRTT(Real-time tactics)に分けられるらしい。

何を以って両者が区別されているかを簡単に説明すると、前者のRTSは戦力の基盤を整え、ユニットを生産する(内政)要素が含まれているものを指し、戦闘だけに焦点を当てているものをRTTと呼ぶ。RTSはStrategy(戦略)と付いている通り、陣営の整備や運営が重点になっているのに対して、RTTはTactics(戦術)すなわち戦力の運用だけに特化している点が大きな違いだ。国を作って兵士を育ててから戦争するのがRTSならば、支給された兵士を使って戦うのがRTTといえば分かりやすいだろうか。

RTTは戦闘に特化しているだけあって、スピーディーなゲーム展開が提供できる。そのことからも昨年のCPL(ゲーム大会)でWiCが採用された理由が分かるだろう。

WiCのデモをプレイした時に、これはRTSの体裁をしているものの、いわゆるRTSではないと感じた違和感はRTTというジャンルの存在を知って納得がいった。私が求めていたのはRTTであり、RTTこそが肌に合うのだ。



WiCは。RTSというと始まった途端にフィールド画面がぽつんと表示されて味気ない印象が私の固定概念としてある(否定しているわけではない)。その点、WiCはカットシーンなどを使い、各シチュエーションを魅せることにも力を注いでおり、戦闘をうまく盛り上げている。しかも、演出方法がこなれていて驚かされた。特にエピソード6の最後のシーンはグッとくること請け合いだ。うまいなぁ、と思わず唸ってしまう。

主な登場人物は主人公のパーカー(何でもそつなくこなすデキる子)、ステレオタイプな鬼軍曹ソーヤー(いわゆるツンデレ)、ドジッ子バノン(泣かせます)の3人。各キャラクターが実に良い味を出している。キャラクターを登場させて描いたのは正解だっただろう。

ミクロな視点、マクロな視点からIfの第三次世界大戦を描くことで舞台のディティールは増し、戦場に臨場感を孕ませることに成功している。淡々とゲームが進んでいくだけでは敵であるソ連の存在感や“核”の恐怖はきっと感じられなかった、伝わらなかったに違いない。


・ボタンをポチッと押せば核が投下できてしまうところに、“TVゲーム”と表現される現代戦争の恐ろしさを感じる。

こういう類のゲームは初心者であるが、ノーマルでプレイしてもゲームオーバーにならずに進んでいる。敵がメタルクウラのごとく現れて、どうすんだよコレ的な展開もあるがなんとなくクリアできてしまい、難易度としてはそれほど高くはない。しかし、このなんとなくクリアできてしまうところに不満があがったりするかもしれないとは思う。マルチは知らないが。お膳立てがうまいというべきか、FPSでいうところのCoDが近いだろうか。演出、シチュエーションのウェイトが大きく、雰囲気を味わわせること第一みたいなところがある。

最新グラフィックの見本市的な部分もあり、ビジュアルの美しさは最新FPSにも決して遅れを取っていない。オブジェクトやモデルがしっかり描かれていて、アップにした時のディティールの細かさに驚く。

カメラがスペクター仕様なのはビジュアルを楽しんで欲しいという意図があってのことだろう。普通RTSでは上から見下ろす視点しか取れないが、WiCではWASDとマウスでグリグリとカメラを動かしながら操作できる。故に自分の望んだ視点から戦争を拝めるのだ。この視点だからこそ発見できることもあり、開発者はプレイヤーのことをよく理解している。

自由の利かない視点、別に3Dじゃなくても2Dで表現できるようなRTSは考えを改めるべき。せっかくの凝ったビジュアルも自由に堪能できないのでは意味がない。



FPSに明け暮れていた私の目から鱗を落としてくれたWiC。もはやライクじゃなくてラブである(でたー)。ちなみにWiC Wikiさんで日本語化が進められており、ムービー時は完了、ゲーム内のダイアログは途中まで翻訳されている。Zooさんが日本語版を販売するらしいが、いつになるのか分からない現在、非常にありがたい次第である。

・WiCにはデモプレイ編集機能が付いており、マシニマ作成がやりやすくなっている。凝ったこともできるようで挑戦してみたくなった。Youtubeで見つけたマシニマ。シュールで噴いた。