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01/12/2008

Codename:Outbreak - ツカミは悪いが味わい深い面白さ

兄やん達とCOOPして以来、ほったらかしにしていたCodename:Outbreakに再挑戦してみる。兄やんには「タクティカルアクションだから、UNKさんはきっと好きなタイプだと思うよ」と勧められたのだが、恥ずかしながら以前プレイした時は途中まで進めて放棄した経緯があり、そういう意味で改めて“再挑戦”ということになる。

挫折した原因は妙に重たかったのと私がゲーム性をいまいち理解できていなかった点にある。前にプレイした時は、終始フレームレートが安定せず、照準を合わせるのにも一苦労する有様だった。ゲームオプションを弄ったり、ドライバーを変えたりしてみたが、一向に改善せず、ここでまず印象が悪くなる。そして、序盤のステージ構成がマズイのもあり、ゲーム内容を把握しようとしないまま嫌気が差して投げてしまったというわけだ。

妙に重かった所は今回のプレイではログ表示以外には発生していない。動作は安定しており、気持ちの良いプレイが出来ている。カクカクしていた動作がヌルヌルになると全然印象が違うものだ。なにが原因なのかは分からないが、PCの環境に問題があったのかもしれない。

動作が快適になったお陰で気持ちを入れてやろうという姿勢になり、とりあえず6ステージまで進めてみたが…いやはや私好みのゲームだった。今までほったらかしにしていたことを悔いると同時に手応えのありそうなFPSだと分かってわくわくしている。


・ミッションは必ず二人一組で進める。仲間の索敵能力は高く、かなり遠距離まで発見する。やや万能すぎるが、無能のAIが無様にリンチされるよりかはマシだ。

Codename:Outbreakはタクティカルとアクションをうまく調和しているゲームだ。Rainbow Sixほど詰め将棋ではないが、Delta Forceよりかは慎重さを要する…そんな絶妙なさじ加減がこのゲームの魅力である。用意されたマップを戦略を立てながらじっくりバディと攻略していく過程はスリリングに満ちていてクリアした時の達成感が人一倍高い。

Codename:Outbreakでは仲間の存在が非常に重要なのが特徴だろうか。FPSの仲間というと、まるで役に立たないか、捨て駒残機代わりが多いが、このゲームではそれらの問題を解決している。AIが勝手に行動して自滅したり、スタックしまくりといった愚行は少なく、プレイヤーの命令を忠実にこなし、落胆させられる場面は少ない。出来ること、出来ないことを見極め、AIに過度の負担を掛けていないのが成功だったのだろう。仲間の存在が心強いと感じられる数少ないFPSであり、連携プレイがこのゲームの醍醐味だ。仲間と連携して、敵のグループを一気に殲滅出来た時は思わずガッツポーズの一つや二つ取りたくなる。

ゲームバランスはタクティカルシューターのような一撃死はないが、真正面からバリバリやるには厳しいレベルに抑えられており、適度な難易度だろう。心強い仲間の存在で難易度バランスも調整出来ているように思われる。ただし、それはあくまで遠距離戦での話。近距離戦のレベルになるとそうはいかず、ここが大きな汚点、そして欠点になっている。

敵の性能は遠距離向けに作られているため、室内に入ると途端に難易度が増してしまうのだ。エイムが的確でガシガシこちらに命中させてくる上に、ダメージバランスがシビア且つ回復手段が少ないこのゲームでは数発が命取り。室内ではAIがスタックするところなどもあり、プレイヤーが面倒を見なければならない場面が増える。総じて屋外と違って厳しい局面が多く、何度も何度もリトライしなくてはクリア出来ない。しかも、装備が整わない序盤にそういった室内のミッションが連続して発生するのが問題なのだ。私が投げた理由の一つがここである。あまりの出来の悪さに閉口して、そういうゲームだと勘違いしてしまい、思わず投げてしまった。

それ以降のミッションは広々とした荒野やジャングルでの、ゲームシステムを意図したミッションが揃っているだけにステージの構成が失敗であると言わざるを得ない。そもそも遠距離戦が面白いゲームなのだから無理矢理に室内戦を入れる必要は感じられない。ゲームに変化を付けるという意味ならもう少し分けて配置するべきだろう。ゲーム性を理解する前にこういうミッションを挿入されると、私のように勘違いしたまま放置してしまう人も多いのではないかと思われるのだがどうだろうか。

地形を利用しながら、仲間と連携しながら敵を潰していくのが面白いCodename:Outbreak。勧めてくれた兄やんには感謝しなければならない。ありがとうございます。じっくりプレイしていこうと思う。


・だんご三兄弟。室内だとこういうことも日常茶飯事。

最近、物腰柔らかに“ですます調”で書いていたのだが、やはり私はこちらの文体の方が書き易い。ただし、これだと横柄な態度に見えてしまうのが欠点だ。柔らかく書こうとしても、どうしても語気が荒くなる。私としてはゲームに対して真摯に書いているつもりなのだが、読み直すとそうは見えない。