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12/19/2007

The Witcher Demo - はじめてのおつかい

The Witcher Demo。魔物ハンター「ゲラルト」さんが活躍する同名小説のゲーム化。原作の方は存知あげませんが、とりあえずプレイ。

ゲラルトさんは記憶喪失の設定。魔物を食おうと、女を食おうと、どんなゲラルトさんにするかはあなた次第というわけだ。それゆえ原作未見でもゲーム世界へは取っ付きやすくなっている。

ゲームエンジンはNWNのオーロラエンジン。かなりコテ入れを加えたらしく、リアルタイムレンダのムービーは鑑賞にも堪える出来栄え。ただ、インゲームに入ってしまうとグラフィックの質はRPGとしては及第点だが、世代的にやや古さも感じる面も。テクスチャやシェーダーはもう少し繊細さが欲しい。全体的に洗練さに欠け、荒っぽさが目立つ。

パフォーマンスの要求は分相応。フルオプションで動かしても、スムーズに動作する。



操作体系は俯瞰視点か、後方視点かをオプションから変更。俯瞰視点ならば移動含めて全てマウスで操作可能。後方視点ならWASDで移動、マウスで視点操作といった具合。

戦闘システムはオーソドックスなRPG方式の「クリックするとオート攻撃」にプラスアルファを加えたもの。攻撃時に音ゲーよろしくタイミング良くクリックすることで攻撃が繋がっていく。これのせいで戦闘は中途半端に忙しく、ゲームのテンポがあまりよろしくない。個人的には、従来のようにオートで勝手に戦ってくれる方式か、ダッキングなどを含めてアクション性をより高めるかして、どちらかに寄って方向性を強めた方がいいのではないかと思う。今の戦闘方式は、戦略的でもなければ、アクション的でもない。どっちつかずの印象が強い。

攻撃スタイルが3つ用意されており、敵に応じて使い分けると戦闘をスムーズに運べる。軽量級相手なら“ねこさんスタイル”でしなやかに、重量級相手なら“おおかみさんスタイル”で力強く、複数相手なら“ねこさんスタイル2”で薙ぎ払い、といった風に相手を見極めてスタイルを変更していくことが重要。



デモは魔物を倒して、灯篭に火を付けるお使いだけで終了。狭いマップをお使いするだけで、やらされている感が強い。マップは細切れで、リニア感が強そうな雰囲気である。オーロラエンジンの特性から考えても、そちらの方が濃厚だろう。息抜きの少ないお使いRPGは苦手なので買うのは控えることにする。個人的にシナリオ自体もあまり心惹かれるものがなかった。