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11/14/2007

Gears of War - 続き

GoWで一番致命的なのは、シューティングの快楽性が希薄な点だろう。GoWのシューティング性は、典型的な家庭用ゲーム用の大味なもの。バカデカイサークルを敵に合わせて、テキトーに乱射していれば倒せるアレである。バカデカイ照準のせいで、弾がドコに飛んで、ドコに当たっているのかも漠然としていて、それのお陰でヒット感がまるでない。重油のような激しい血のエフェクトが視界を奪い、命中している箇所もまるで分からない有様だ。そして、重みのないサウンドがそれに拍車を掛け、まるで空気銃を撃っているかのような薄い銃撃感だけしか残らないのである。



家庭用ゲーム機でプレイするならば、サークルシューティングでも問題はない。TVから適切な距離を離れて、コントローラーを使ってプレイするならば、サークルシューティングは丁度良い感覚を与えてくれるハズである。画面との距離を取ると、バカデカイ照準で見やすい方が良く、コントローラーのもたもたしたエイミングもバカデカイ照準がカバーしてくれるからだ。

しかし、PCでプレイするならば違ってくる。PCでは、ディスプレイに近付いて、マウスとキーボードで操作するのが主流。そして、PCならば高解像度を活かした画面でプレイすることになる。マウスならば、ストレイフジャンプをしながらでも細かいエイミングもこなすことが出来、照準は視認できるものなら小さくて構わない。むしろ照準は1ドットでも良いくらいなのである。1ドットを敵の脳髄にヒットさせる…そういったシャープな的撃ちが爽快感を生むのである。そうなるとサークルシューティングは大味に感じる他ない。誰が拳大の照準を敵にぶつけるものなど、望んでいようか。

コントローラーでゲームをプレイすると操作する楽しみがあるが、キーボードではそういうものは求められず、マウスで機敏に的を撃つ楽しさの方が必要である。GoWのシステムや操作体系はコントローラーに最適化されたものであり、マウス+キーボードでは本来の楽しさを得られないのではないだろうか。そもそもカバーアクション自体が、コントローラーで楽しめるエイミングを模索して考え出された苦肉の策なのだから…。



何度も言うが、まだゲームは序盤であり、始めたばかりで書いているので誤解なきよう。