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03/08/2009

SWAT4 - 専守防衛は負け戦確実

 とことでSWAT4 GOLD。今更過ぎるのでゲーム内容に関する説明は省く。

  チャプター4から急に難易度が上昇してきた。それまではスムーズにクリアできる難易度で余裕綽々ムードが漂っていたが、ここにきて殉死のオンパレードだ。まるで別ゲームになったような様変わりである。

  殉死する要因は死角。これに尽きる。ドア下からオプティワンドで偵察したとしても見えない場所が必ず存在し、そこに敵が潜んでいる可能性が高い。

  死角を注意しながら部屋に進入すると、高確率で敵が察知して器用に対応してくる。一度乱戦に入ると仲間のマネージメントを行うのは難しく、そのまま殉死させてしまうこともしばしばだ。



  敵の反応はバラエティに富んでいて、追い詰められたテロリストの心境を的確に表していると感じる。何を考えているか予想が付かず、現実的な不条理感を味わわされることも多い。

  レスリーサルショットガンにしても、ペッパーガンにしても、命中したからといって必ず投降させられるわけではないのが悩みどころだ。小賢しいテロリストたちは一旦投降すると見せかけ、再度銃を握りなおして発砲してくるなど、予想を裏切ってくる。

  SWAT4では専守防衛(敵が攻撃態勢に入れば応戦が正式に許可される。応戦許可の判定は曖昧。まるで日本の憲法みたいだ)が基本であり、またテロリストだからといって射殺はなるべく慎まなければならない。良い成績を残したければ専守防衛を行い、必然的に非殺傷武器で制圧していく必要性がある。

  先に敵を制圧しなければ自分達の命が脅かされる危険性を伴うが、だからといって無闇やたらと先制攻撃を行うとスコアに響き、ゲームクリアが達成できない。どこかの国の存在が矛盾した軍隊のようなジレンマがSWAT4には常につきまとう。

  とっさの判断と行動によって生じた結果がゲームクリアの命運を分ける。これが本作の面白みの一つであろう。敵のランダム配置や柔軟なミッションエディット機能は、それに輪を掛けて面白くさせている。



  FPSというジャンルがゲーム脳脳患者の方から「残虐」だの「教育に悪影響を与える」と非難を受けることがあるが、SWAT4はそういう方に体験して欲しいゲームだ。

  テロリストが民間人を人質に取り、篭城している。あなたは特殊部隊のリーダーとして事態の収拾に努める。最善の結果は死傷者なしで民間人の救出とテロリストの確保を行うこと。だが、興奮したテロリストはこちらに牙を向けてきた。人質、部下、自分の命が危険に晒された時、あなたはどう対応するだろうか。