Deus Ex: Human Revolution – 目的化する手段たち(3)

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プレイ時間は26時間を越えたがまだクリアできる気配のない人間革命。過去作に負けず劣らずのボリューム感だ。最近のFPSに比べると明らかに長いが、多様性のあるプレイで単調感を補っている。しかしながら、前々回から言っているように、ハッキングや敵を倒すことで経験値が得られるようになっている為、行動が制限されてしまう。

パスワードを入力してロックを解除すると経験値が得られないからハッキングせざるを得ないし、アラーム装置もハッキングすると経験値がもらえるからハッキングしなくてもスルーできる場合でもハッキングせざるを得ないし、敵を倒すと経験値がもらえるから倒さざるを得ないし、銃で倒すと10~20XPしかもらえないから50XPをもらえる気絶か暗殺を選ばざるを得ないし、ダクトを通ると探索報酬として経験値が100~300XPもらえるからすべて探索せざるを得ないというわけで、最善の方法を選択すると制約だらけの運動会と化す。

クリアするための手段が目的化してしまい、私としては気持ちよくプレイができない。初代と同じように経験値はクエスト報酬だけで良かったのではないか。すべての行動に何かしらの報酬を与えることでプレイヤーのモチベーションが高まるのは事実だが、本作ではそれが極端過ぎる。初代の主人公は初めは銃撃がまともにできず、戦闘力が低かった為、ステルスした方がスムーズに進めるので自然とステルスプレイをするようになっていたが、今回は初めから普通に銃撃戦をした方が楽に進めるほど強い主人公なのに、経験値という名の悪魔がステルスしろと命令し、ステルスプレイを半ば強制されているようなものだ。もはや何の為のステルスなのかが分からない。

ボスは光学迷彩して隠れながら移動する為、Mark&Trackでマークを付けると探す手間が省ける(ちょこまか動くのでマークしづらいが)。こちらも光学迷彩を使用すると相手は完全に見失うため、攻撃が容易になる。普通の銃だと音でバレてしまうが、サイレンサー付きのアサルトライフルやピストルなら見つからずに攻撃できる。色々と方法はあるが、光学迷彩&サイレンサー付アサルトライフルの乱射が一番スムーズに倒せる方法ではないだろうか。アサルトライフルのダメージを強化しておけば一瞬でカタがつく。

経験値システムは明らかに失敗だが、ゲームプレイ自体は意外と健闘している。Eidosなんて出涸らしの塊とばかりと思っていたが、ここまでやれることに驚いた。もちろん、初代を超えるような完成度や新規性はないが、今風のバランスに最適化されたDeus Exと考えれば悪くはない。普通のアクションゲームに完全に飽きている私が26時間ぶっ続けに近い状態で遊んでいるので、それほど夢中にさせてくれるものがあるのは事実。円高で価格自体が安いし、ボリュームは水増しされてたっぷりあるので値段分は十分遊べるだろう。しっかし、前にも言ったけどハッキング多すぎじゃなイカ。

有りがちと言えば有りがちだけど、あの人が「あいどる」だったのは驚いタナー。

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