Diablo III Open Beta – 無駄を廃し、とっつきやすいDiablo II

この記事は約4分で読めます。

ゲームシステムとしてはスキルを活かして戦うDiablo IIを踏襲している。Diablo IIIは前作のような革新的要素は見当たらず、他のハック&スラッシュとはここが違うという明確なアピールポイントはないがDiablo IIをより遊びやすく、よりとっつきやすくした印象を受けた。オーペンベータでは現在公開されている5クラスで遊ぶことが可能になっている。

・通常攻撃をスキル化し、攻撃を派手に

攻撃手段はノーリスクで行えるプライマリ(事実上の通常攻撃。武器で直接殴ることも可能だが利用価値は低い)、マナを消費するセカンダリ、そしてクールタイムが必要なアクティブスキルの三種類がある。前作では通常攻撃は持っている武器で殴るという形だったが、今回は武器の攻撃力がプライマリに加算されるという形式を取っており、例えモンクが剣や弓を装備していてもプライマリ攻撃は素手で殴っているアニメーションになる。所持武器と攻撃方法の外見が一致せず、違和感を覚えるのは確かだが、これによりどのクラスでも遠慮無くどんな武器でも利用できる。

Diablo IIで言えばウィザードが強そうな剣を拾ったが、剣はウィザード向きの武器ではないので売るか、他の人に譲るしかなく、「ウィザードなのにレア剣ばっかり出る件について・・・」と不満をたれる必要がない。また、剣を持って戦うウィザードという風に見た目もこれまでのシリーズと比べて新鮮だ。

・ビルドの簡略化

スキルはレベルに応じて自動的にアンロックされていくという方式になっており、これまでのようなスキルツリーや育成要素は皆無となった。ステータスも自動で上がり、選ぶ楽しみがなくなっている。それゆえどのプレイヤーのキャラもレベルが同じなら取得スキルも同じになる。

ただし、スキルにはルーンを一つだけ装着することができ、そのルーンによってスキルの効果が変化していく。今回はルーンの選択でキャラクターに個性を与えようとしているようだ。ちなみにルーンもレベルでアンロックしていく。どうせ育成方法なんて鉄板が決まっているんだし、炎ビルドとか雷氷ビルドとかいくつをキャラを作りなおすのは不毛で時間の無駄、それならルーンの付け替えで個性を出せればいいじゃないということなのだろう。この思想はとても合理的で私は肯定的だが(ビルド毎にキャラを作るなんて無駄の極み)、自由な育成という幻想やロマンがなくなったのは事実かもしれない。

・瞬間移動で即共闘

オンラインプレイでは街にプレイヤー毎にバナー(旗)が配置されており、このバナーをクリックすることでそのプレイヤーの位置へ瞬時に飛ぶことが可能になっている。これにより合流の手間を省き、すぐに一緒に遊ぶことができ、もし迷子になっても一旦街に戻ってバナーを使えば良い。

オンラインプレイに参加する時はホストのクエスト進行状況を選ぶことができ、「ACTIIのあのクエストからプレイしたい」のならクイックマッチング前にセッティングしておけばそのゲームを自動的に選んでマッチングしてくれる。これまでのようなサーバーブラウザはなくなり、参加方法がクイックマッチング一本になったのは残念だが、知らない人のサーバーに入ったり、会話するのに抵抗があったという人には今回の仕様の方が好まれるであろう。クイックマッチングになったせいか、会話している人は全く存在せず、みんな黙々と先に進んで行くのでゲームだけに集中しやすい。

・個別ドロップでトラブル解消

これまでアイテムドロップは共有であり、アイテムの奪い合いやトラブルを生む結果になっていたが(それも面白さの一つだった)、今回からプレイヤー毎に個別になった。それゆえわざわざアイテムを集めて分配しようだとか、「あんた役に立ってなかったからレア無しね」とか、「このレア欲しいけど他に欲しい人がいるならその人が使って。じゃあどうぞ。どうぞ。いや、やっぱり私が・・・エェー」とか、「あのレアやっぱり欲しかったわー。あれさえあればここのボスも楽勝なんだけどなー。チラッ、チラッ」みたいな余計な駆け引きがなくなり、心に余裕が生まれ、純粋に戦闘に集中できる。

今回からアイテムを売買できるオークションシステムが採用されたので、そういうこともあって個別ドロップになったのではないかと思う。オークションシステムはいつまで経っても良いアイテムが出ず、レベルばかりが上がるという無駄な時間を金で解決できる合理的な手段だが、このゲームの寿命を縮めないか心配なところでもある。ただ、ゲーム内オークションを眺めるのが好きなので個人的には肯定的。ゲーム内マネーだけでなく、リアルマネーでも売買が可能になるらしいが、今のところオークションは機能していないので正式版までお預けになりそうだ。

必ずオンラインでプレイすべき

サウンドや攻撃のエフェクト、敵の死に方などよく出来ていて、爽快感は高いが、パッ見はそこらのハック&スラッシュと違いはない。これまでのシリーズのような革新的な内容ではない。しかし、細かい部分を見てみると無駄を無くし、遊びやすさに力を注いだ内容であることが分かる。今はログイン関連のトラブルはあるものの、プレイ時はラグを全く感じず、シングルと同じように快適に遊べる。Diabloはしこしこ一人でやるものではない。これだけ遊びやすい環境を与えられているのだから初めからオンラインで遊ぶべきだ。

コメント

  1.  初代Diabloに関しては興味がありましたし当時さんざん記事になってたんである程度は
    予備知識がありましたが、続編の2についてはほとんど知らず。このジャンルでは10年以上前に
    DarkstoneやRevenantのデモをやったのが最後の記憶です。

     バーバリアンについては非常に操作が解り易く、単純に攻撃していれば良かったので楽でした。
    最初のパートで難易度も一番下という事で難易度バランスについては物足りないと感じました。
    強い相手に皆が得意技で協力しあえると面白そうではあります。シングルプレイはそれほど
    面白く無さそう。

     それとレアアイテム収集が大きな比重を占めるというゲーム性ですが、その点にはあまり面白味を
    感じないので、2~3タイプのクラスで通して一度やったら終わりかなという気がします。

  2. 昨日はお疲れ様でした。わざわざ付き合って頂き、ありがとうございます。
    2を改めてリプレイしてみましたが、3はめんどくさい要素が一新されて本当に遊びやすくなったと感じます。
    スキルやレベルアップ要素が簡略化された為、育成失敗することはないのでその点は新規プレイヤーでも安心といったところでしょうか。
     
    難易度は2も同じような感じだったので(Act1はチュートリアル)、Act2に入ってから本格化してくるのではないかと思います。
    ただ、2はノーマルでもレベリングが必要な箇所があったので、3ではその辺りがどうなっているのかが気になるところです。
    通しプレイでサクサクと行けるのか、それとも何度か同じクエストをやってレベリングする必要があるのか。

タイトルとURLをコピーしました