Alpha Protocol – 風評に惑わされるな(1)

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TPSにRPG要素を加えたスパイアクションゲーム。プレイヤーは諜報員のマイケル・ソートンとなり、世界各地で勃発しているテロリズムの背後に隠された大きな陰謀に立ち向かっていくことになる。

まずはキャラクターエディットを行う。ここでマイケルの経歴を決定し、スキルを振り分けられる。スキルは計9種類用意されており、それぞれのスキルが上昇していくと武器がうまく扱えるようになったり、技能を取得していく。スキルの効果は大きく、ゲームプレイに強い影響を及ぼす。スキルを上昇させるにはAPが必要で、APはレベルアップ時に獲得できる。

初めのチャプターはサウジアラビアだが、それ以降はどのチャプター(台北・モスクワ・ローマ)から攻略するかを選べる。各チャプターにはいくつかのミッションが用意されており、それもどれから攻略するかを選択できるが、結局はすべてのミッションをクリアしなければならない。

ミッションを完了する毎にセーフハウスへと帰り、装備を整えたり、エージェントからのメールに返信したりできる。装備を入手するにはお金が必要。武器や防具には複数のアタッチメントを装着できるようになっており、性能に影響を及ぼす。たとえば、消音器を装着すると銃撃音が小さくなる代わりに威力が減退し、スコープを装着すると命中率が上昇するが安定性は落ちる。防具も防御力が高く、アタッチメントがたくさん装着できるものほど騒音が大きい。逆に軽装なものは防御力が低い代わりに音が小さく、ステルスプレイに向いている。

装備の性能がゲームプレイに如実に現れる。命中率が低いと照準が収束するまでに時間がかかるし、安定性やリコイル性能が低いと弾丸や照準が大きくブレる。性能差が大きく現れるので「次のミッションはああしよう。こうしよう」と試行錯誤するのが楽しい。

セーフハウスのシャワー室では変装が行えるのだが(ゲームプレイには影響を与えない)、バリエーションが少なく、怪しげでセンスを疑うようなものが多い。


ゲームスタイルはいわゆるカバーシューター。アサルト・ステルスのどちらでもプレイ可能だが、ステルスを推奨しているような作り。ただし、敵が弱すぎる上に数が少ないので、アサルトプレイで進んだ方が手っ取り早かったりする。敵に発見されて警報を鳴らされると、増援が来るものの数が少なく、楽に一掃できてしまう。マイケルの近接戦闘は異常に強く、接近したら負けることはない。中ボスはガードしてくる場合もあるが、カウンターをしてこないため、連打していればいずれは倒せる。

また、ヘルスは回復アイテムを使わないと回復できないが、アーマーは自動回復するため、遮蔽物に隠れながら攻撃していればノーダメージで倒せる。たまに敵が手榴弾を投げてくるが威力はそれほど高くないし、どこに投げたかをマーカーが知らせてくれるので容易に回避可能だ。

アサルト・ステルス、どちらもこなせるキャラクターで進めているが難易度は低めに感じる。ステルス専用のキャラクターの場合、複数の敵と戦うのが難しいため、このくらいの難易度に収めたのではないだろうか。そもそも、007やスパイ大作戦にしろ、諜報員というのは強い存在だ。そういうものだと割り切るべきなんだろう。

ステルスプレイをする場合は常にしゃがみ移動することが重要。敵の視認距離や騒音の度合いが明確化されていないため、しゃがむことでどの程度効果があるのかは分からないが、発見されにくくなるように感じた。また、初期に習得しているAwarenessの技能を使えば、敵の位置と警戒度(青→黄→赤)が分かり、ステルスプレイがやりやすくなる。Stealthのスキルを上昇させればAwarenessの技能を常時発動できるようになるので、ステルスプレイを目指すならStealthのスキルを重視した方がいいだろう。

マップは複数のルートから攻略できるようになっているが、作りがこじんまりとしていて、エリアも細かく区切られており、ある一定のポイントまで進むと後戻りできないところが多い。頑張れば敵を殺さずにスルーできるところもあるが、スルーするのは薦められない。なぜなら、マップのあちこちにお金やアイテムが配置されているし、金庫をピッキングすれば経験値も得られるからだ。敵をすべて倒して、マップを隅々まで探索した方がお得である。

金庫はピッキング、コンピューターや警報機はハッキングが可能で、ミニゲームをクリアすると成功となる。毎回、同じミニゲームに挑戦するのは面倒だが、ハッキングは結構難しく、スパイ気分を味わわせてくれるかもしれない。

会話の字幕はブツ切りで表示され、読みにくい。会話のテンポも早く、字幕はすぐに流れていくので読むのが追いつかない。会話中の選択肢はStar Wars: Knights of the Old RepublicやMass Effectに近い。積極的、否定的、冗談、冷徹などの選択肢があり、その姿勢に応じた会話をマイケルが行う。これを公式ではDialogue Stance Systemと名付けている。NPCにはそれぞれ好きな受け答えがあり、選択肢によってNPCの好感度が増減する。また、ゲーム展開にも影響を及ぼすようだ。

選択肢の制限時間は5秒程度で短く、考えている暇がない。開発陣は流れるような会話を演出したかったのかもしれないが、英語があまり得意ではない人間にとってツライ仕様となっている。選択肢が豊富でロールプレイが重視されているが、英語が堪能でなければ楽しめない。

意外に悪くない。Vampire:The Masquerade – BloodlinesやDeus Exタイプの作品だが、キャラクターエディットの幅が狭く、解法が少ないのが気になるところだろうか。ただ、上記の作品のようなACT/RPGのハイブリッドが好きな人は楽しめるかもしれない。これはRPGだから・・・と、ある程度割り切ることができる人なら、なお楽しめるはず。

コメント

  1. 機会があれば是非。
    ゲームプレイは洗練されているとは言い難いですが、会話システムや展開の分岐はしっかりしているのでスパイなりきりを楽しめますよ。
    世間ではすでに無かったことにされているので、日本語版はコンソール機でも難しそうな感じですが・・・。
    奇特なところが拾ってくれたらいいですね。

  2. 最近のゲームはグラフィックに趣を置きすぎて
    肝心の内容がスカスカのが多いですからね…
    これはTPS+RPG要素+マルチシナリオとかのゲーム部分が
    凝ってるみたいで楽しそう。ぜひやってみたいですね~

    しかし、英語読めない自分には日本語版が発売されることを願うしかないですが…

  3. カットシーン中の顔のクオリティはまあまあなのですが、
    ゲームプレイ中は数年前のゲームかと突っ込みたくなるほど落差が激しいですね。
    グラフィックを重視する人はその落差がかなり気になるのではないでしょうか。

  4. けっこうグラフィックきれいっすねー

    海外のゲームって結構たくさんあるから、すべてが日本語化できる or MODができるように作ってあったらいいのにね。

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