参院選が2025年7月3日公示、20日投票と迫ってきました。昨年の衆院選と同様にまともな政策を掲げている政党を比較したいと思います。
参政党の政策
前回の衆院選で掲げていた政策は抽象的な部分が多く、ページが分かれていて分かりづらい面がありましたが、今年は改善されました。現日本の問題点を認識し、それを是正する政策が掲げられています。
自虐史観の修正や戦後アメリカに押し付けられた教育の見直し、外国人移民やオーバーツーリズム(観光客密集)への対策、男系皇位継承の維持など、日本の歴史や文化を保守する自国第一主義の思想が強く、日本に長年住んできた人が優先。リベラル思想やグローバリズム思想を持つ人とは相容れない政党と言えるでしょう。
・自虐史観教育の修正や子育て世代への給付
・消費税の段階的廃止、国民負担率を35%以内
・「年収の壁」212万円まで引き上げ
・社会保険料を軽減
・尊厳死法制を整備
・拉致問題の早期解決
・スパイ防止法の制定
・特定技能制度の見直し、外国人の受入れ数に制限
・外国人労働者への支払い報酬報告制度を厳格化、不当な低賃金就労の防止
・外国人による土地売買規制
・水道の民営化を抑制し再公営化
・脱炭素政策見直し
・次世代発電への投資
・幹線網、高速道路網整備
・衆議院は全国を11のブロックに分け、ブロックごとの完全比例代表制
・男系による皇位継承を堅持、安定的な皇位継承を維持するため、旧宮家の皇籍復帰
・現行のLGBT 理解増進法の廃止
・選択的夫婦別姓制度を認めない。戸籍制度の維持
・マンガ・アニメ・ゲームの価値を経済的合理性で判断せず、文化として健全な発展を遂げるために文化庁に権限を委譲
・日本の精神文化の象徴である神社の国有化を進め、伝統儀式の維持保全につとめる
れいわ新選組の政策
れいわ新選組は管理通貨制度について熟知しており、財政理論が具体的に書かれているからこそ、財政政策の実現に現実味があります。法人税や累進課税の強化は、所得格差や富の偏在を是正する為のもので、税の役割を理解した上での政策であり、与党や財務省が推進する増税とは意味が異なります。
エネルギー政策は原発廃止、再生可能エネルギーへの転換、脱炭素を上げているのが他と異なる点です。
弱者救済も重視されていますが、そこに外国人も含まれているのがれいわの特色であり、思想が分かれる部分だと思います。日本国籍を持つ人だけでなく、日本に暮らしている人は全員尊重するというのがれいわの考え方なのでしょう。
・消費税廃止、社会保険料軽減
・法人税を引き上げ、累進課税を導入・所得税の累進を強化
・原発廃止、再生可能エネルギーへの転換
・鉄道網整備
・介護保育従事者の所得引き上げ
・派遣法見直し
・温室効果ガス排出量は2030年までに70%削減、2030年までにエネルギー消費量を40%削減
・防災省設置
・水道民営化は行わず、公営を維持
・食料自給率目標を制定、カロリーベースの自給率を50%
・農家の所得補償
・子育て世代への給付
・防災省設置
・国際的な人権基準に基づいた「LGBTQ+差別解消」を目的にする法律を速やかに法制化
・「尊厳死」の法制化、「アドバンス・ケア・プランニング」の推進には反対
・在留外国人を「管理」する法制度ではなく、外国人の権利を守る法制度へと改定
・「ヘイトスピーチ解消法」だけでなく、さらに外国人差別をなくすための法制度を整備
・各種学校である外国人学校 (朝鮮学校含む)を教育費無償化対象に加える
・生活保護の申請の自治体の水際作戦を禁止、誰でも申請できるような環境をつくる
・消費税を廃止し、国から地方への交付金増
・景気の過熱時には地方法人税の増税などを実施する
国民民主党の政策
ホームページの作りが分かりやすく、政策も具体的です。目先の問題に着目して対策を講じる政策が掲げられており、衆目を惹きやすい。
一方、思想面は中道を掲げていますが、本質が見えづらい政党とも言えます。個人的な感覚としては、中道というよりかはリベラルな思想を持つ方が多い印象です。はっきりと思想を表明している参政党やれいわ新選組と違い、フラフラとした姿勢が目立ち、肝心なところで腰砕けになっていて信頼に欠ける。これは思想、財政理論、政治活動においてもです。毅然とした姿勢を見せて欲しいです。
・減税、社会保険料の軽減
・暗号資産への申告分離課税導入(最大55%→20%に減税)
・介護職員、看護師、保育士等の給料、10年で倍増
・年金額に連動する賃上げに全力(給料が上がれば年金も上がる)
・最低保障機能強化で就職氷河期世代以下も安心の年金制度
・第3号被保険者制度見直し、年金保険料納付期間延長
・防衛施設周辺以外も対象とした「外国人土地取得規制法」の制定
・外国人旅行客への消費税免税制度の見直し、入国税(観光税)の課税拡大
・米国関税対策として自動車需要を喚起するための環境性能割の廃止を含む税制改革
・米の高騰対策、「食料安全保障基礎支払(10aあたり15,000円+政策加算)」で農家の手取り増と食料自給率50%を実現
・原子力発電所の稼働・リプレース・新増設や核融合等で安価で安定的な電力確保とエネルギー自給率50%を実現
・南海トラフ地震や首都直下型地震等への防災・減災対策強化
・「命の口座」登録で災害や感染症まん延時に申請不要で給付金を即振込
・学ぶ若者には奨学金債務減免(最大150万円、教員・自衛官等は全額免除)、働く若者(中卒、高卒、高専卒)には所得税減税
・本人、家族が望む最期を支援する終末期医療(人生会議制度化等)
・インターネット投票導入、被選挙権年齢を18歳に引き下げ
私の投票先は……
私は2024年の衆院選では比例は参政党に投票。選挙区では野党候補に唇を嚙みながら投票しました。衆院選には参政党も国民民もれいわも候補者がいなかったから、それ以外の野党に入れるしかなかったのです。
今回の参院選では比例は参政党の「あんどう裕」、選挙区では参政党に投票します。選挙区に関して言えば、6月までは国民民主党も検討していました。これは無党派層の関心が国民民に向いており、選挙区で参政党に入れて票を分散させるよりかは票が集まりそうな国民民に投票して、与党に勝った方がいいと考えていたからです。
しかしながら、国民民は候補擁立のゴタゴタから風向きが変わりました。「この政党のフラフラした所は相変わらずだな」と私も呆れ、後悔したくなかったので参政党に入れることを決心しました。私は参政党支持者ではありません。自分と思想が近く、可処分所得を上げる政策を掲げているのが参政党だったというだけです。
「あんどう裕」さんは自民党にいたころから消費税ゼロと社会保険料減免を掲げており、国民の生活を救済することに政治生命を捧げていました。まともな政治活動をやり過ぎた結果、事実無根の不倫騒動をでっちあげられ、公認から外されました。不倫相手とされた女性も自転車置き場に置いていた自転車を秘書に盗撮されました(何の証拠にもならない自転車の盗撮です)女性の方は結婚されており、旦那さんや子供さんもいらっしゃいます。自分たちの利権の為に事実無根の不倫をでっちあげ、女性やその旦那さんや思春期の子供さんの名誉も棄損させる政党のやり方に憤りを覚えます。
今回の参院選の私の第一目標はあんどうさんを国政に戻すことです。国民のことを考えて行動してくれた人が損をするような世の中ではあってはならない。あんどうさんにはでたらめな詭弁ばかりを述べている連中ともう一度戦ってほしいと願っています。
消費税廃止、社会保険料減免は可能です。なぜなら税は財源ではありません。現代の管理通貨制度では政府の国債発行によって通貨が発行され、その通貨が国民の手に渡り、税として政府に戻る仕組みになっています。
国民が税を支払う為の財源は国債によって生み出されており、税は政府の財源にはなりません。
ただし、税には役割があり、調整したり、抑制する為に存在します。格差を是正したいなら所得税の累進性を調整したり、投機を抑制したいなら金融所得税を上げたり、オーバーツーリズムを問題視するなら観光客から入国税を取ったり、といった政策が税によって実現できます。あまりにも国内の需要が高まりすぎた時には税を上げて、通貨量を調整することも必要になるかもしれませんが、今はその時ではありません。物価高で苦しんでいる国民を救済するには減税しかない。

税が財源と思い込み、税を取らなきゃ高齢者に年金を払ったり、道路を作れないと勘違いしているから政策が歪んでしまい、間違い続けてしまうのです。国民は特殊詐欺集団に騙され続けています。
あなたが王様となり、建国したとしましょう。国王が一円もお金を作らないでどうやって国民から税金を回収するのでしょうか? 食料やゴールドなどの現物を税として納めるというなら、国王が通貨を発行しなくても納税できますが今の日本には年貢制度は存在しません。
日本で納税する時は日本円です。日本円を発行しているのは日本の銀行、日本円を国民に配っているのは政府です。もういい加減、妄想・ファンタジー・幻想の世界から抜け出しましょう。
コロナ禍で10万円の給付がありました。あの時に財源の話なんて出たでしょうか? 10万円の給付を決めた安倍総理や自民党は財源ガーなんて言っていましたか? 国民から10万円の税金を回収してから10万円を給付し直すなんてことやってましたか?
政府が12兆円の国債を発行して、日本銀行が12兆円の預金を発行し、政府が1億2000万人の銀行口座に10万ずつ振り込んだだけです。その12兆円の国債は借換債を発行して借り換えし続けるだけです。日本円なんて銀行が発行したデータに過ぎないのです。ゴールドやシルバーなどの現物ではありません。日本は自国通貨建て、自分で通貨を発行できる国です。妄想に取りつかれている人に「財源は?」と聞かれたら「通貨発行」と堂々と答えればいいのです。
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