新自由主義が長期政権になるカラクリ

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俺らのアイドル中野剛志! 最近、本業の方がお忙しいのか、なかなか露出がない中野先生。元気な姿を見れてホッとしました。中野さんの本を読んだことがある人にとっては今更な内容ですが、これから経済について知りたい、あるいは経済に興味のない人が見ると経済に興味が持てるかもしれない動画ですね。

森永さんの話も理路整然としていて分かりやすい。政治を変えるには国民それぞれが自分なりに考えて政府に物言いしないとどうしようもないと思ったコロナ禍でした。

動画で面白かったのは新自由主義のところ。責任を転嫁するのが新自由主義の強さというのは一理ありますね。菅はコロナ禍でも自己責任論を強めていこうとしましたがあまりにも強引すぎたから反感を買った。自己責任と言ってても無理だと気付いた人が増えたのはではないか。デフレの時は可視化しづらかった問題がコロナによって可視化が進んだようにも思います。これは大きなチャンスと言っていい。

「お前偉そうぶって日本国の経営を改革するとか言って日本のGDP全然実績出てないじゃん」と言って、引きずり下ろしそうになるじゃないですか。ところがそういう動きがおきなくて。努力と才能のないやつは切り捨てる。厳しい社会なんだ。競争社会で生き抜いていくんだと言ってて日本を悪くした連中がいつまでもどかないでいつまでもそういう風潮が続く。

これにはトリックがあって、一旦、努力してないやつを切り捨てればいいんだというやつを支持しちゃって、そいつのせいで景気が悪くなって失業者が出て、安い賃金で苦しい生活になっても、だから努力が足りねぇって言ったじゃんということで、その政治家を責めることはできないんですよ。その政治家を責めると「人のせいにしてるから駄目なんだって言ったよな。お前ら俺を支持したじゃないか」というようなことで、失敗を全部自己責任って言うわけですよ。だからいつまでもどかない。

逆に「私は失敗した人たちや苦しい人たちを助けます」という風に言った政治家がいるとすると。自己責任だって言っているやつは何もやらないでもふんぞり返っていられるけど。「君たちを助けます。なんとか格差を是正します。コロナ片付けます」とか「これは自己責任に任せちゃいけないんだ。政府の責任だ。政治の責任なんだ。私がやる」って言った場合、難しいからうまくいかないこともあるじゃないですか。そうすると「政治の責任ってお前言ったよね。うまくいってないからどいて」ってなって。だから自己責任って言ってる政治家は自分の責任は取らないで済むんですよ。

自己責任っていう新自由主義者は失敗するにもかかわらず、小泉政権やサッチャー政権やレーガン政権もそうですけど、あれだけパフォーマンスが悪くても長期政権が多いんですよ。新自由主義を言うと長期政権が多いのはそういうカラクリがある。

この表も懐かしいですね。中野先生は安倍にもこの表でレクチャーされたと記憶していますけど、安倍は結局最後までやりきることはなかった。国民全員がこの表を頭に叩き込んで政治家に圧力をかけるしかないですね。

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