Minecraftを開発したMojangのトレーディングカードゲーム。現在、ベータテスト中であり、バージョンに応じて値段が上がっていく方式の為、興味のある人は早めに購入した方がいいかもしれない。ベータテストといっても大きな問題が起こらない限り、ワイプは無いとのこと。
それぞれの盤の上には5つの石(偶像)が用意されている。この石を先に3つ破壊した方が勝ち。ゲームの流れはターン毎に1枚ずつカード(スクロール)を引く。カードを一つ犠牲にすることで別のカード2枚引くか、エネルギーの上限を1上昇させることができる。カードを使用するにはエネルギーが必要な為、序盤はカードを犠牲にしてエネルギーの上限が上げていくことが重要。エネルギーはターン毎に全回復する。
カードの属性は赤・青・緑の3つ、カードの種類は大きく分けてクリーチャー、ストラクチャー、スペルの3つ。クリーチャーは相手のクリーチャーや石を攻撃するユニット、ストラクチャーはクリーチャーの攻撃を防ぐ壁、スペルはクリーチャーを強化したり相手クリーチャーを攻撃したり手札に戻したりできる。
赤は攻撃スペルや体力の高い砲台で範囲攻撃ができたりと攻撃的なデッキ、青はユニット同士の相乗効果や強化弱体スペルを利用したまどろっこしいデッキ、緑はユニットの手数の多さと回復ユニットでしぶとく攻撃するデッキ。私は青を選んだのだが青をやっていると赤や緑の方が強く見える。ただ、実際はどっちもどっちというか、カードの出方に一番左右されるのが正直なところだろう。
デッキは最低50枚必要。これは初めにスターターデッキ50枚をもらえるので確保できる。同じカードは3つまで入れることができ、別属性のカードを混同させることも可能。
ゲームモードはAI戦、対人戦の二つ。ランクマッチでは自分の勝率と同等の相手が選ばれる。AI戦での時間は無限だが、対人戦では1ターン90秒の持ち時間で戦うことになる。対人戦に勝てば300ゴールド、負ければ100ゴールドを取得できる。AI戦は難易度によって異なり、高難易度はAIが賢くなるわけではなく、不利な状況で戦わされる為、不公平感が強い。
そして、対戦で得たゴールドを使ってカードを買う。カード1枚100ゴールド、10枚パックなら1000ゴールド、スターターデッキ50枚なら6500ゴールドとなる。10枚パックならレアカードが確定1枚入っているようだ。あとはリアルマネーを使って買うこともできるが、それはこのゲームの目的を一つ失っているような感じもする。
ルールは非常にオーソドックスというか、目新しさは見当たらない。ただ、オーソドックスゆえにとっつきやすく、対戦も手軽にできて、プレイしやすい環境が整っているのが利点といえば利点なのかもしれない。他のPCカードゲームを遊んだことがないのでその辺はなんともいえないのだが・・・。
個人的にゲームが面白いというよりも対戦時に外人さんと会話するのが楽しいという感じだ。「そのユニット壊すのやめてー」って言ってるところを蹂躙したり、「今日は4敗してるんだ。今度は勝ちたいな」って言ってる人に「ミートゥーだよ。3連敗中」と慰めあったり、「あんたのデッキ強そうだね。青にしといたら良かったは」って言われて「いや俺は青も強くないと思う。赤が欲しい」と隣の芝を一緒に眺めたりするのが楽しい。ゲームをダシにしてコミュニケーションを楽しんでいる。