不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録 – これチュートリアルだから(本編クリア)

この記事は約3分で読めます。

風来のシレン30周年記念セールで半額になっていたので購入。私が不思議のダンジョンをプレイするのはNINTENDO64のシレン2以来となる。

本編のとぐろ島(31階)は数回死んだ後、クリアした。過去作に比べると敵の湧きや火力が上がっており、2~3回攻撃されると死ぬ。過去作と同じような感じでプレイするとうっかりミスでやられる。このシリーズは命中率が相変わらず低いので、敵の火力が上がった結果、1ターンがより重要になった。

装備の整わない序盤が特に厳しく、初回プレイ時は装備が全然出なくて詰んだ。その分、シレンの自動回復速度が上がっており、1歩移動すれば1以上回復するようになっているので引きながら戦えということなのだろう。

シレン1のテーブルマウンテンやシレン2の鬼ヶ島に比べると、本作のとぐろ島は簡単に抑えられている。というか、この段階では合成の壺・マゼルン・脱出の巻物が登場しないので、アイテムを持ち込みしない素潜りの状態でもクリアできる難度に調整しているというべきだろうか。

巻物や杖のドロップ率は高く、過去作に比べてガンガン使用できるバランスなのは良い。しかし、いきなり31階のダンジョン制覇が目標なので、今作から始める初心者にはハードルはやや高めかなという印象。

個人的にとぐろ島の難度は、ちょっと不思議のダンジョン(トルネコ1)やシュテン山(シレン2)よりは難しく、テーブルマウンテンや鬼ヶ島よりは簡単&短いという感じでちょうど良かった。

ただ、25階以降のデブーチョの石投げ・スカイドラゴンの炎・めまわし大根はやりすぎ。過去作に比べて会敵頻度が上がっているので、嫌らしい敵の対処が難しく、さっさと降りる以外に対処方法が無かった。

あと、とぐろ島には今作特有の新しい敵の登場が少なく、過去作の使いまわしが多いのがやや残念。シレン2では新しい敵が多くて、プレイ当時は新鮮味を覚えたが、今作ではそういう目新しさが少なかった。新しく追加された敵も色変え(戦隊ヒーローみたいな)で水増しされており、新規性に乏しい。

今作ではアイテムや敵の解説ページがいつでも参照できるようになっていて、ネットや攻略本で調べる必要はない。この要素は初心者にも優しく、過去作よりも便利になっていて良い。

レア装備の神器は良い要素。Diabloみたいな茶柱が立っている装備は印で強化されており、射幸性をより高めている。

一方、巨大なモンスターが出てくるデッ怪はバランスが微妙。前方と横は無敵だが、後ろから攻撃するか、石を投げたら倒せるという不可解な設定。石投げするだけで倒せてしまうので見た目の割にあっけなさすぎ、経験値は10程度しかもらえない。すべての部屋を探索するとデッ怪が消えて、アイテムがもらえるようになるがしょぼい。

巨大な強めの敵とガチで戦って、倒したら神器ドロップという設定ではダメだったんだろうか。

久々にシレンをプレイしたが悪くない作品という印象。目新しさや新規性はやや厳しいが、手堅く抑えていると感じる。SFCやN64の作品を今更プレイするのは難しいので、ローグライクなゲームを久々にプレイしたい人には悪くない選択肢となるのではなかろうか。

とぐろ島は本編と呼ばれているものの、チュートリアルに近いと思われるので、他のダンジョンに期待したい。そもそもとぐろ島のみではメインの物語が薄く、結末もはっきりしない。それはこの後のダンジョンで語られるのだろう。

個人的にシレン2の鬼ヶ島の演出は印象に残っている。子供も大人も楽しめるような童話に仕上がっていて、月のシーンやお祭りの演出は美しかった。現在のところ、とぐろ島では特に印象に残ったようなシーンがないのでこれもこの後の展開に期待したい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました