4.2時間でクリア。長い。パニックホラーとしては地下のジェネレーターを起動させるところまでがピーク。ゲーム開始から30分は上質なドキドキハラハラを味わえる。ロッカーに隠れた際に隣のロッカーを開けられた時の手に汗握る感覚と来たらもう。
しかし、一度、敵にやられて攻略方法を考える方に頭が移行してしまうとドキドキは治まり、反復的なプレイにウンザリしてくるのは他の自称ホラーゲームと同じか。同じような鬼ごっこで4時間引き伸ばしは難しい。それに加えて後半の展開は必要だったのか疑問が残る。
消耗式のバッテリーは焦りを生み、良い効果をもたらしている。一番低い難易度がノーマルだったのでハードを選んだが、ハードでは同時に5個までしか持てず、置かれている個数も少ないので初回プレイではかなりキツイ。別の病棟に移動した後に道に迷い、どうしようもなくなった為、ノーマルに下げた。バッテリーが無くなっても暗視モードは使えるものの、本当に目の前の物しか見えなくなる為、初回プレイだと厳しい。ただし、ノーマルだとアホみたいにバッテリーが余る。
カメラの暗視によるビジュアルは非常に効果的で、従来のフラッシュライトを使ったものよりも恐怖を引き立てている。
パーカッションと弦楽器がドキドキ感を煽りまくっているのは間違いなく、焦らせる原因は音のせいと言っても過言ではないかもしれない。恐らく意図してのことだと思うが音量調整は一つしかなく、BGMやSEなどで分かれていない。アンビエントBGMの音がやたらと大きく、足音が聞こえづらいことがあった。これがステルスゲームならマイナスなのだが、ホラーとなると足音が聞こえづらいのもある意味プラスかもしれず、判断が難しいところ。
Frictional Gamesの中の人は死をできるだけ先延ばしすることはいいことだと言っていたが、このゲームの場合は少し意味合いが異なる。どこに進むべきか分かりづらい為、死を先延ばしさせてルートを探させる感じが強い。
というのも敵がいきなり現れて、鬼ごっこスタート、どこ行ったらいいのか分からないのでダッシュしながら手当たり次第に進むしかなく、Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth(ストレスゲー)ほどではないがストレスを感じる部分が何度かあった。かといって進むべきルートを示したらただの作業なわけでこれまた難しいところ。
現代的な建物が舞台となっており、FEARやCondemned:Criminal Originsなどの雰囲気に近い。ゲーム製作の参考になったので買った価値はあったかな。暗い場所が多く、細かく見れない部分もあったがスクリーンショットをたんまり取ったんだぜ。モデリングの参考にするんだぜ。